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PowerShellの使い方

1. はじめに

 世の中には様々なプログラミング言語がある。例えば、PHP、C/C++、Pythonなど挙げればきりがない。エンジニアは用途によって、言語を選択し、プログラミングする。
 メジャー言語以外でも、用途によって役立つ言語はたくさんある。例えば、PowerShellは、自動化スクリプトなどで使うことが多く、知っていれば業務の幅が広がる。
 最近、初めてPowerShellを触る機会があったため、起動方法をまとめる。

2. PowerShellの概要

2.1 PowerShellとは

 PowerShellとは、マイクロソフト社が開発したスクリプト言語である。

図1 PowerShellの画面イメージ

 図1は、PowerShellの画面イメージである。この青い画面にコマンドを入力すると、何らかの処理を実行する。

2.2 メリット

 PowerShellのメリットは、Linuxコマンドなどのコマンドを一括実行ができる。例えば、フォルダ名称を一括で変更する場合、変更するスクリプトを書くことで、一括でファイル名を変更できる。

2.3 コマンドプロンプトと何が違うのか

 Windowsには同種のツールにコマンドプロンプトがあるが、使いづらいところがある。例えば、Linuxコマンドを使用する場合である。例えば、コマンドプロンプトで、lsコマンドの実行例を図2に示す。

図2 コマンドプロンプトの操作画面

 図2は、コマンドプロンプトでlsコマンドを実行した例である。「ls」はコマンドプロンプトではディレクトリの表示コマンドであるが、コマンドプロンプトでは対応していない。

コマンドプロンプトでは、dirコマンドがlsと対応している。

 一方、PowerShellでは、lsコマンドが実行できる。よって、Linuxコマンドは知っているけど、Windowsのコマンドは知らないという人には非常に便利 で、コマンドプロンプトより使いやすい。

Linuxコマンドを勉強しても、Windows用のコマンドと並行して学ぶことはない。そのため、毎回調べる必要があった。

3. PowerShellの使用方法

 PowerShellでは、画面上から動作する方法以外に、コマンドを一括で実行することもできる。よって、今回はlsコマンドを実行するプログラムを作成する。

3.1 準備

 PowerShellを一括実行するには2つのファイルを作成する。
・起動するバッチファイル:*.bat
・PowerShellのスクリプト:PowerShellScript.ps1

 PowerShellでは、.batファイルを作成し、そこからps1を実行する。

3.2 batファイル(*.bat)

 よくいうバッチファイルというものである。どうやらPowerShellは、batファイルから呼び出して使用する。以下に記述例を示す。

powershell .\PowerShellScript.ps1
pause

 「powershell .\PowerShellScript.ps1」でPowerShellのファイルを実行する。また、「pause」でプログラムを一時停止する。pauseはなくてもよいが、プログラムの実行が早すぎるため、一時停止をして終わらないようにしている。

3.3 PowerShell(*ps1)

  おおもとのPowerShellファイル(*.ps1)を作成する。例えば、以下のように記述する。

ls

  lsは、先ほど説明した通り、現在のディレクトリを表示するプログラムである。ファイルを作成し、batファイルをGUIからダブルクリックして実行すると、図3を表示する。

図3 lsコマンドの実行結果

 このように実行したいプログラムをPowerShellにまとめることで、例えば、業務自動化プログラムなどを作成出来る。

4. 終わりに

 今回は、PowerShellの使用方法をまとめた。PowerShellでスクリプトを作っておくと、業務効率につながる。興味がある人がいれば、学んでみると良いだろう。

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