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『君たちはどう生きるか』鑑賞記

公開から1ヶ月以上が過ぎ
あちこちでネタバレあり・なしの感想がアップされ
今の私に鑑賞のチャンスがあるのだろうかと
ずっと思ってきた。

8月も後半に入って、突然に自由な時間がおりてきた。
さあ、何をするか・・・

『君たちはどう生きるか』ドルビーシネマ上演の
映画館を探していた。
平日初回を選んだが、夏休み中だから
混んでいるだろうな、という予測ははずれ
館内はガラガラ。おかげでゆったりと
鑑賞することができた。

私のジブリ体験は映画も漫画もとても貧弱。
それだけに先入観なしで観ることができた気がする。

事前の情報公開制限が話題になっていたが、
それは私には全く関係なかった。
普段から事前にストーリーや評判は
あまりチェックしない。

もちろん、鑑賞の動機になる程度の情報はあるが
劇場での体験、自分が何を感じるかが大切で
そこに他人の評判はあまり関係ないと思っている。

そもそも劇場で鑑賞することも少ないので
劇場に足を運ぶことを決めた段階で
当たりハズれの懸念やタイパ・コスパのチェックは
クリアしている。

この映画、難しい、わからないというものと
かなり特殊な個人の琴線ポイントに触れた感想に
二分しているような気がする。

確かに、とても抽象度の高いストーリー展開だから
エンドロールが流れはじめた時
自分だけ取り残された感を味わう人もいるだろう。

私の中に残ったのは
映画のストーリーを昇華させたような
米津玄師さんの主題歌の歌詞の中にあった。

この道が続くには 続けと願ったから
(中略)
小さな自分の正しい願いから始まるもの
ひとつ寂しさをかかえ
僕は道を曲がる

米津玄師「地球儀」

今、自分が個人的に抱えている問題に
大きく影響を受けていると思うが、
この歌詞が
「君たちはどう生きるか」の根底に流れていると
私には聞こえた。

きっと観るたびに、浮かび上がるメッセージは
変化していくだろう。
今の自分には、こんなメッセージが聞こえた。
それだけのことだ。

ちなみに、タイトルに使用した写真は
米津玄師さんのMVから。

この曲、ピアノで歌えるようになりたい。
歌い出すと、映画に関係なく
涙が流れてしまいそうだが
それだけ、私には響くものがあった。

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