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青い目のサリー、再始動。

こんばんは。日淡水玉です。

2023年12月8日

わたしのバンド「青い目のサリー」が
四年半ぶりに再始動しました。

四年半ぶりのステージは
正直、実感も緊張もなくて

(だって、皆様
死ぬ気でやってきた活動を止めて
四年半の時間が経過したこと、ありますか?
わたしは初めての経験でした。

そりゃあ、四年半の重さを背負う実感も何も、
ないものです・・・)

ただ再始動のステージに向けて積み重ねてきたことを
師走のご多忙の中
お時間を割いてご来場くださった皆様に
しっかりお届けすることだけを考えて
演奏しておりました。

ご出演いただいた
踊る犬コロさん
たたらの目さん
KILLERBONZEさん
みなさま旧体制の時分からお付き合いをくださり
こうして時を経てご出演快諾くださったこと
本当に感謝いたします

ご来場くださった皆様も
本当にありがとうございました。

旧体制の楽曲は
「サリー」という
バンド名を冠した楽曲のみで
その他はすべて初披露の新曲で
セットリストを組みました

今後も新しい楽曲をたくさん制作して
演奏してまいります
願わくば、もう止まることのないよう
前だけを向いて活動していきたいと思います

今後ともよろしくお願いいたします。

思えば四年半前
活動休止前の最後のステージは
ツアー先の神戸でした。

当時のことは言いたくないですが、
簡単にお伝えするならば
我々にはもう
実力に見合わない背伸びした活動を続けられる余力はありませんでした。

休止していた四年半という月日の中には
約三年間に及ぶコロナ禍がありました。
旧体制の活動休止はその前でしたので
全く無関係ではあったのですが、
もしかしたら活動休止していなくても
その間活動を続けることは困難だっただろうなと思います。

わたしはバンドを活動休止している間も、
ずっとバンドがやりたかったです。
わたしはバンド音楽が好きだからです。

だけど、いつかまた青い目のサリーでステージに立つために、
わたしは決して止まってはならないこと
これだけは心の底から解っていました。

わたしは弾き語りという活動の選択肢を選びました。

バンド活動を休止する前から、
弾き語りの活動はしていました。
弾き語りの活動をする中で、わたしは心に誓っていることがあって

それは、「バンドをやっている人が片手間でやっている弾き語り」
には絶対にしない、ということでした。

理由は明確で、
わたしはそういった演奏をしている人を幾度も見てきましたし、
そういった音楽を舐めた姿勢が死ぬほど嫌いだからです。

わたしの音楽的趣味がバンド形態だったとして、
弾き語りをやることや弾き語りを見てくださる方には
それは一切関係ありません。
失礼以外の何物でもありませんし、
わたしはそれが絶対に許せなくて
自分の時間もお金も割きたくないと思います。

四年半の間、弾き語りを中心に活動するにあたって、
わたしは青い目のサリーのボーカル”ミズタマ”名義から
”日淡水玉”へ改名しました。

ひとりの人間として、
言葉を紡ぎ、歌い、弾く人間として、
目の前にいる方にきちんと届けることが
弾き語りをやるうえで何より大切だと思ったから、
姓名を冠し、人間として、
音楽をやることを決意しました。

元々、バンドの楽曲と弾き語りの楽曲は
歌詞を全く書き分けていました。
(このへんのことはこれまでも記しているので割愛しますが)

弾き語りのアルバムをリリースしたり
一歩ずつ活動を進捗する中でも
わたしはずっと
どうやったら青い目のサリーの活動を再開できるか
ずっとずっと、考えていました。

旧体制でもギターを弾いてくれていた
くりはらに連絡しました。
彼は青い目のサリーを活動休止した後、
別のバンドでも活動をしていました。

だけど、ステージでわたしの左隣を任せられるのは
彼以外居なくて
彼がいないなら、もう青い目のサリーをやることはないと
そう思いました。

彼は、再びわたしと共に
青い目のサリーを動かす決断をしてくれました。

ベースのumzは、
元々旧体制の青い目のサリーを見に来てくれていて、
今も別のバンドへ加入していますが、
青い目のサリーの楽曲が好きなので嬉しいと、
誘いを受け入れてくれました。

ドラムの花子は、
弾き語りの活動時に共演したユニットで
カホンを叩いていました。
彼女の演奏と人柄に惹かれ、
ずっと一緒に何かできないかと
その時を待っていました。
「その時」が、訪れた、ということになります。


青い目のサリーも、日淡水玉の弾き語りも、
とにかくたくさんの人に届け
というような音楽ではありません。

きっとどこかに、この音楽が必要な人がいて
その人に突き刺さるように届けたいと
そういった気持ちで楽曲を作っています。

100人に届いて聞き流されるような音楽ではなくて、
そのうちの1人が死ぬまで聴きたいと思ってくれるような
そんな音楽になったら。

青い目のサリーの音楽、
あなたには届きますでしょうか。

そして
今が、はじまりの時です。

つまり、これから、我々は進化してゆき
最高を、紡いでゆきます。


新体制のアルバムをリリースしました。
『生前葬前夜』というタイトルのアルバムです。

「生前葬」というワードは
SNSでよく聞く様な
ある種、時代を反映した流行りみたいな言葉だと思っています。

青い目のサリーは、
息を吹き返したばかりで、
だけど、始まりは必ず「終わりの始まり」であるから。
終焉の紙一重、という意味で、「前夜」と付記しています。

ちなみに、新体制のキャッチコピーは
「甘美なる令和歌謡に心中」です

まあ、それはそのまんまなのですが
我々(というか私の作る音楽)は
相も変わらず歌謡っぽいですし
令和の世に放つ
愛欲ど真ん中の甘美をご堪能いただければと
そんな意味でつけました。


アルバム「生前葬前夜」のフィジカル盤は
今回はカセットで制作しました。
令和歌謡、の我々にぴったりだと
自負しております
是非、実物を手に取る機会のある皆様は
この時代のカセットの味をご堪能いただければと思います

アルバム「生前葬前夜」に寄せて
収録曲よりMVを3曲制作しました

新体制始まりの楽曲「烽火」
愛欲ドロドロポップチューン「甘く流転する絶望」
昼ドラ耽美な壮大バラード「密会」

烽火と密会は
カメラマンのShohei Hayashi に撮影をお願いしました
彼は若いながら
光と影を操る素晴らしいカメラマンです
とても美しいMVに仕上がりました

甘く流転する絶望は
みんなでわいわい撮影しました

いずれも編集はわたくし日淡水玉です
甘く流転する絶望については
背景のグラフィックも描画しました

わたしはこの一年間で
弾き語りで音源化している全曲を
MV化しました
それも
青い目のサリーの再始動を見据えて
全て自分の力で
青い目のサリーの世界を表現できるようになりたいと
思ったからです

そんな想いの詰まった
3作品とも
どうぞ楽しんでいただければと思います

この四年半の間のすべての活動が
青い目のサリー再始動に繋がるように
願いを込めて行ってきたことです

今こうして、
再び皆様の前に立てることを
本当に嬉しく思います

今後もいろんなことがあると思いますが
わたしはずっと青い目のサリーのフロントマンとして
青い目のサリーの楽曲を司る者として
生きていきたいと思います

今後ともどうぞご贔屓に。

日淡水玉



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