オタク借金街道13 〜エピローグ〜

ここまで書いて、今後自分の返済していく金額がやっとはっきりしてきた。
A社への返済
M社への返済
カード会社への返済
国民健康保険料滞納分
住民税滞納分
あと、年金も滞納している。
ざっくり計算すると合計200万円だった。

もう、こんな状況だとこの先の就職も厳しい。
話の流れでは出さなかったが、結婚も諦めようと思い、5月、2年ちょっと付き合っていた彼氏にだけ、正直に借金の話をして別れることにした。申し訳なかった。
地元の幼馴染も順番に結婚して家庭を持っており、みんな疎遠になっていた。
悲しいことではあるが、これでフォロワー以外との交際費は少し浮いた。
フォロワーの前ではまだ仮面を被り続けるのだ。

流れを全て読んでくださった方はお気づきかもしれないが、私は舞台やグッズという沼にだけはどっぷりつかっていない。チケットが取れて鑑賞できれば嬉しいなという程度だったし、グッズも最初はたくさん購入したけれども、早い段階で不要と気付き、そこまで購入をしない。なんだかんだで、課金額も最高で1ヶ月4万を超えたことはなかった。
借金の原因は誘われると断れないという意思の弱さ、オタクのルッキズムの呪いが解けずに間違った方向へ投資すること、イラストの反応がもらえることが楽しく各ジャンルのイベント参加と新刊制作がなかなか辞められなかったこと、何よりもしっかりと収支を把握していなかったこと。そのあたりなのだ。多方面に手を出しすぎた。


twitterが全てではない
イベントは好きなジャンル全て参加する義務はない
いくら壁配置でもそのカプを牛耳っているのは自分ではない
「◯◯推しの容姿って〜」こういう話を真に受けなくて良い
フォロワーと直接会っても会わなくても、twitterで知り合ったという関係に変わりはない
課金額、グッズの量、二次創作の量=愛ではない
オタク活動するならば、収支をしっかり把握する
弁護士さんの言った
>「これから何があるのかわからないんですよ」
これは本当のこと


正直壁サークルと言われる人間は全て華やかな人間ではない。きっと、こうやって印刷費とイベント参加費、差し入れ代アフター代とお金に苦労している人もいるだろう。
今後、何年掛かるかわからないけども、借金を返済しながらも上記を把握しながらオタク活動はしていこうかと思う。
長すぎて誰にも見てもらえないか、厳しい意見しかやってこないことは覚悟している。
けれど、これを読んで一人にでも「こっちの方向へ行きそうだった」ということがわかってもらえると嬉しい。

1度のイベントで発生する料金(ざっくりと。印刷費は除く)
イベント参加費:5000円
交通費:2000円
ポスター代:1200円
差入れ代:一人300円×20人 6000円
フォロワーの同人誌代: 一人500円×20人 10000円
アフター代:6000円
合計:30,200円

同人イベントが頻繁にあった頃、2ヶ月に一度、この出費があった。
初期の頃は断れず、同人グッズなども買っていたので、イベント1回につき50,000円は出費していたと思う。