抵抗

 好きだったのに、なんか違うな?って距離を置くあのタイミング。自分で造った肩の荷をようやっと降ろしたのは夜を寝ずに昼を迎えたからだろうか。いや、昼と夜が逆転している私に限ってそんな言い訳したってな。

 あのときはお酒を飲んでいた。だから、少しだけ心に気づけたのかもしれない。それで素直になれたのかもしれない。ねぇ笑ってよ。お前の愛は嘘だった?って。対象が近づいてくるのが怖いの。耐え切れなくてそのままふわっと眠ったら、歪んだ夢を見て苦しくなった。

 せめて今日だけは生きているだけで許されたい。いつかあなた達に私がしたみたいに。ああでもあなた達もただで生きてた訳じゃないものね。もうなにもわからないからそこの君、私の代わりに彼らだけ、温め尽くしてあげてもいいよ?

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