見出し画像

アクアリウム

 昨日水族館に行ってね、思いのほか楽しくって。魚やらパシャパシャ撮ったりして。あっ、残念ながら同性の普通の友人となんですけど。それで、その話をしようと思ったんだけど、写真、ここに添付したらボヤけるなぁ。って、裸眼の自分を思い出しちゃって。遺伝にも嫌気がさしてきたので。書きたいことがあったからそっちを書こう!と、ここまで打つと当然そのしょうもないことも忘れ果てた訳です。

 クリオネがひとつの水槽の中にいっぱいいて、写真を撮るとブレて、確認すると地下アイドルの応援のサイリウムみたいな疎らな光だったこととか、友人と色んなお話ができたこととか。そういう尊い現実のベースには、クソみたいな妄想があるらしいよ。

 魚を展示しておいて、ショーの褒美に演者に魚を与えるスタッフのお姉さんの笑顔とか、洋服のタグを切り取ろうとしたら生地も巻き込んでしまって当てつけみたいに縫い付けた夜のこととか、誰かを愛しそびれたカボス味の記憶とか。それらを追憶するみたいに目を閉じた夜明け、鳴らない目覚ましに呼び起こされた健全な時間。

 他人の夢への軌跡を辿ると泥は跳ねるし兎は踊る。一兎を追うと一兎は笑う。笑わせられればこちらのターン。華麗に舞う故褒美を願う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?