マネジム

 好きな曲を聴く、着たい服を着る。それだけで少し強くなれた気がした。でも、強さとか弱さなんて相対的なものでしかないと気づいたときに、何と闘っているのかわからないなと思った。生きているだけなのに、自分のなかにメーターがある。赤ちゃんのときは知らないけど、少なくとも子どもの頃からずっと。だから、そこから目を背けてきた。比べてしまうし比べられてしまうからこそ、それに反発していたいと思った。

 どういう行動を取っても、きっと誰かには嫌われる。どうせ誰かには好かれる。もしそうだとしたら、どうなのだろう。人が散々気にしている、世間とか世界とか、ああいう外野の存在とはなんなのだろう。わからないから、わかったフリをしている。

 好きな曲を聴く、着たい服を着る。それだけで少し強くなる。自分の弱さは嫌えない。末永くお幸せだといいな。

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