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We cannot be girls.

 以前書いた記事のアンサーソングを書こうと思う。いや、どこにもソング要素はないのだが。言ってみたい響きってあるでしょう?それだ。

 少し前に似たようなタイトルの記事を書いた。2ヶ月ほど前らしい。私はその時期にバンドやろうぜ的なサイトに登録していた。前に幽霊バンドを組んでいたから、その続きをやろうかと思って。それで、声をかけてきた男たちと会ったり会わなかったりLINEのやり取りをしたりしなかったりして、話はどんぶらこっこ。そんな時分ほぼ同時に声をかけてもらったのが、今のところまだ続いているバンドと、たった昨夜メンバーが抜けます宣言をしたことにより分裂したガールズバンドだった。

 「なかなか見つからなくて」「見つかってもやっぱりなってなったりして」と言われ、「そうなんですか?」と返したものの、彼女らの空気感を見ていたらまぁそれも仕方がないなと思うに至った。           

 そんななか昨晩降臨した「仕事が忙しくてちょっと」というLINE。そう、そうだろうね。全然予定合わせられないし。だけどそれなら、もう少し前にわかれよ。今気づくのは遅すぎるし早すぎる。そうして他人をいつもアーティストグッズのタオルみたいに振りまわしている側は快楽なのかしら。

 どうせ別れが来るなら出会わないほうがよかった。そんなしゃらくせぇこと言ってられないし、それは別れが辛い場合にのみ適用されるものだ。出会うというほど出会わないまま、別れにも満たないお別れを。ブロックにも満たない非表示や、サヨナラとは言わない短文を。

 重ねたいのは、駄文であっても愛すべきそれだった。それだったならいっそ、もっと、振り回されていてもよかった。取り戻せない時間を勿体なく思う自己愛を、こんなに中途半端に得たって、棺はまだ隙間だらけだから風は音を立てて私をわらう。いいわ、憎む必要もなかった女ら。大志を抱く暇もないのなら、男に抱かれな締めは麺。

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