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正午の憂鬱、手の痺れ(再)

 甘い果実かじる。なまめかしい液体。これに交じって溶けられたら一体どれほど気持ちが良いだろう。得体の知れない快楽ばかり求むのは刺激が足りないからでも暇だからでも勿論ドMだからでもない。でも自らのばかを易易と認められるほどばかではないから、言い訳を。
今日もまた絶え間なく考えている。まるでその時間だけが生きている証明であるかのように。 汚い字で書き連ねたこの言葉は、墓場にすら持って行きたくない。
身重で死に至ってもいいことなんてないから、嫁も子どももとらないでおこう。って、異性に生まれてきた場合の話かよ。まあ今時、ジェンダーもセックスもそのへんの便利なアプリ同様フリーだから。ああそういえばあの女子アナも。ってフリーの意味が違ぇんだよ。
自由の国アメリカ。不自由極まるニッポン万歳。
他人に違和感を探して責め立てるけど、どの顔がそれ、言ってんだよ不細工め。周りの奴をバカだバカだと囃し立てて、いざとしてそのコミュニティから脱さない哀れな我も結局その一部なら先陣切ってばかやろう?
なあこの肉体の主。どうか本音で語って欲しい。本音、そんなもの、最初からない。いや、それどころかわかっちゃいない。まあそりゃあそうか。だからこのザマだ。
第2次思春期と呼ぶに相応しいこの世代相応の下らないあれこれを抱えているのみ。それさえ達観できていてつまらないのに某スナック菓子でもあるまいのに、やめられない+とまらない。って(笑)
靴擦れは何をしたって解決しない。中敷きを入れようと、例え靴を買い換えようと、結局、お前をかえてやるしかないんだとしたら、もう息さえ不自然になる。愛は語らない。とうにもう語れない。どうだっていい。尽き果てる前に朽ち果てた僕ら、嗚呼愛しい性分ね。                             

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