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ND

 ごめん、愛してる。も、ありがとう、好きだよ。も、同じくらい切ないのはどちらにも表裏があったから。
「全人類に馬鹿にされているかのような高揚感だよ。」
すべては幻想でどこにも君の味方なんて居ないのだと思うと少しばかり楽になれた。
 結局自分が好きなだけなんでしょう?と、鏡の奥から聞こえた。とても気味が悪くて気分が悪くなった。映った頬に投げつけたかったリモコンは強く握りしめられている。私は弱い。

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