煩い

 もう書けない。と君が言ったから、それじゃあもう歌えない。というと、君は泣いた。こんなの私らしくないよね?っていつも自分を責める君に、君はいつだって君だよ。というと、君は声を出して泣いた。君は泣き虫だ。でもそれは自分と闘っているから。本当は泣きたくなんてないと言うけど、その涙はいつも綺麗だ。

 ちゃんと書くから。と、言ってくれるであろう一週間後の君を待つまでの間だけは、君を甘やかしてあげる。だからちゃんと、嫌ってほしい。好きになんてなってくれなくていいんだよ。

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