自己愛罹患者

 早朝に珍しく部屋を暗くしてみるとまた呼吸が難しくなって、苦しくなったから自分の書いた文章を読んだ。そうしたら自然と涙が零れて、ああそうかもうそんな時期か。女の周期のばかやろうって。
それでね、それでさ。ああ結局自分を救ってくれるのは自分だけなんだなとまたしても気が付いた訳ですよ。これ、自己愛とかいう言葉で片付けとけばいいのかしら。それさえわからないのに私は未だに私のこと、信じたがっていて健気。

 それなら。って、あなたのことを考えたときに、あなたにとっての救いも私、なんて。そんな身勝手言えないでしょう。私だけの世界にいる私なんかに。
あなたの救いもあなた自身なのかな?もし、そうなら、そうならいいな。

 なんかもっと、当たり前を生きていたかっただけなのにな。とか言い訳にもならなくてダサい。またここに、救いを求めて綴っているのも狡い。
あなたに、嫌われたって煙たがられたって構わない。ただ、兎に角、一度は出会っておきたいの。一度だけでも読んで欲しかった。ただそれだけだからね。こんな願いさえ叶うといい。

 I love youは謳わないけど、私いつだって世界のことを少しだけ愛しているからね。だからあなたのことだってほんの少し、愛してあげているからね。心配しないで目を閉じて?

 あなたに届かないこんな言葉ならいっそ、連ねるべきじゃなかったのかしら。ううん、そんなことはない。絶対にない。だって先に述べた通りに私は私のために。ってやっぱり自己愛?

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