7:11
「おはよう」
「おはよう」
「夢の中でね、夜に会ったわ」
「夜に?」
「そう。夜に。」「夜はね、笑っていたの」
「どうしてそう思ったの?」
「どうしてって、だって、笑っていたもの。理由なんてないわ。人間と同じ」
「夜に感情があるなら、朝にもあるのかい」
「そうかもしれないけど、朝は苦手だからわからないわ」「それに」
「それに?」
「夢の話だからね。真に受けないでよ、恥ずかしいから」
「僕も夢をみたよ」
「そう。どんな?」
「君が泣いている夢」
「それ、本当に夢かしらね」
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