独語深夜

 私があなたに求めていたものはなんだったのだろう。今でも答えはわからないけどきっと、あなたが私に求めていたすべてと違っていたから私たちは求め合った。あまりにもふたりは似ていなかったからこそ弱さも認められたし冷たさも愛せた。分かり合えないから分かり合おうとして、分かり得ないと分かって安心した。それを繰り返して笑い合った。

 喜怒哀楽でも切なさでもなんでもない、名前のない感情全部を教えてくれたのもあなただった。ねぇあの夜の熱さ、まだ覚えてる?恥ずかしくて忘れて欲しい気持ちと、やっぱり覚えていて欲しい気持ちのフィフティフィフティ。でもあなたが忘れてしまっても私が代わりに忘れないでいてあげるから。だから忘れたい夜のことは綺麗さっぱり忘れてあげて。

 やっぱりまだずっと好きよ。伸ばせば届きそうな曖昧な、この距離感ごと愛してる。

 I want to play dance with you tonight. So you  can love me or you can dislove me. But I love you now and forever, sorry.

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