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私がやりたいことをみつけるまで 〜会社員→ロシア駐妻の1年を振り返る〜

1. キャリアか家族か。悩んだ末のロシアへの渡航

約1年前の1月、私は3歳の子供とともに、夫がいるロシアに渡航しました。

コロナ禍でロシアで離れている夫とはいよいよ1年ぶりの再会。
息子が早くパパに会いたいと楽しみにしていたことを今でも覚えています。

自分の人生の中で、こんなにも1年後の自分が見えないことが初めてでした。

それまでロシアに夫の駐在で帯同する決断は、
日本に残りキャリアを継続するか
家族を選択し、ロシアに行くかという
この2つの選択肢に揺れ動き、悩みに悩んでのことでした。

決断の決め手は、何をしていてもモヤモヤを感じていたから。
「自分の人生このままでいいのか?」
「本当にこの仕事がしたいのか?」
「自分を成長しているのだろうか?」と
漠然と将来に対する不安を抱えていました。

目前に迫る管理職昇格。
この先このモヤモヤが抱えたままでは、
いつか仕事と子育ての両立に限界がくるのではないかと
大きな不安を抱えていました。

仕事は好きでした。
みんなで何かをやり遂げることが好き。
頼られることが好き。
自分の考えた企画が通ると嬉しい。
ありがとうと言われると充実感を得る。

でも、子育てとの両立で、
やることなすこと全て義務感に駆られ、
頭の中は常にタスクのことでいっぱい。
常に何かに追われ、
目の前のことをこなすことを精一杯。

イライラして、子供に八つ当たりすることも多く
本当にこのままでいいのかな、
私の望んでいる生活ってこれだっけ?と
漠然と将来に対する不安もありました。

正直、私は収入も仕事も安定していて、
世間一般から見たら恵まれた生活。

何をモヤモヤしているんだ
仕事が辛いのは当たり前のこと。
だからお金をもらえている。

結婚してもキャリア継続したい。

周囲からは仕事も子育ても両方やろうとするなんて
贅沢だ、そんな声も聞こえてくる。

それでも両立したいと思ってやっている。
それが自分の選択したことなんだから甘えるな。
そんな声が聞こえてきました。

その頃の私は、
どこか自分に「これでいいのだ」と、
言い聞かせて本当の気持ちに蓋をしていた気がします。

蓋をしていたのにはもう一つ理由がありました。
それは、本当の自分と向き合うことが怖かったから。

これまで色んなことを我慢して、
辛い思いをしながらキャリアを積み重ねてきた自分を
否定してしまうのではないか。
そんな不安がありました。

でも、これからの自分の未来のために勇気を持って
「自分は本当に何を望んでいるか」
この問いに渡航してから最初の半年間は
徹底的に向き合うことにしました。

2. ロシアで自分自身と向き合う

ロシアにきてから自分と向き合うことで、
これまで目を背けてきた「弱い」自分と向き合うことになりました。

自分と向き合って気づいたこと。
それは、「ありのままの自分」を受け入れることができない自分でした。

長野という田舎出身で、いわゆる優等生タイプ。
周りから「さすがだね!」と認められることが心地よく、
いつの間にか自分を認める基準が他人からの評価に変わっていました。

特に子供が産まれてからは
妻として、母として、会社員としていろんな役割を担うにつれ、
それぞれの立場で「評価されたい」という思いを
無意識に抱え、自分自分のハードルを勝手に上げ、苦しめていました。

他人からの評価で生きてしまったため、自己肯定感の低く、自分に自信がない。承認欲求が高い私は、自分の人生に主体的になれていなかったのです。

自分の人生のはずなのに、他人からの視線や、評価を気にした他人軸で生きていた。(これがまた厄介なのが、去年までの自分は、主体的に生きていると思い込んでいたこと。。自分幸せ!と言い聞かせていました。)

本当の自分にひたすら蓋をしつづけ、重たい鎧を身に纏っている自分に気づいてからは他人軸ではなく、
「自分軸に生きたい。」そう願うようになりました。

3. 他人軸から自分軸へ〜自分軸という呪縛〜

他人軸で生きてきた私は自分軸で生きるために、
他人と比較しがちな自分の思考のクセやネガティブさを変えようとしました。

でも、次にぶち当たった壁は
「頭で分かっていても自分を変えることができない」ことでした。
長年培ってきた性格。いくら気づいたからと言っても
これらを変えることはなかなかできません。
せっかく自分がわかってきたのに次は変容できない自分に
嫌悪感を抱くようになりました。

そこから気づくと今度は「なりたい自分にならなくては」という
呪縛でした。

4. コーチングとの出会いと私のやりたいこと

そんな中で出会ったのがコーチングでした。

コーチングはコーチとの対話や問いかけを通じ、
気づきを得て、意識と行動の変容を起こすことを
支援するコミュニケーションです。
まさに「変わる」ことをサポートしてくれました。

私は受けたコーチングは
米国CTIが提供するCo-activeコーチングと呼ばれるもの。

コーチングを受けるにつれ、
驚くほど前向きな変化が起きました。

これまで頭でばかり考えすぎていた、
負の感情を抱く自分を変えたいと思うがあまり、
そう思うってしまう「ありのままの自分」を
受け入れることをまたやめてしまっていた。
だから変われなかったんだ、そんなことに気づきはじめました。

表面的ではなく、内面的で、本質的な変化を遂げていくコーチングに魅了されました。

そして、私と同じようにライフステージの変化により、
苦しみや葛藤を抱えている女性が、自分らしく輝く人生を送ることが
できる一歩を踏み出すサポートをしたい、そんな思いが生まれ、
自身もコーチとして活動をしていきたい、と考えるようになりました。

また、コーチを志した理由の根底にはもう1つの理由があります。
元々人事として働いている時から持っていたひとつの願いでした。
それは、人それぞれの個性や強みを尊重し、
一人ひとりが生き生きと主体性を存分に発揮できる
世の中を作っていきたい。ということ。

一方で、現実は多くの人が組織の論理に合わせ、やらされ感で仕事をし、死んだ魚の目をして働いている。入社した頃の希望と夢への輝きを失ってしまっている。中には仕事ができなくなってしまう人もいる。そんな人たちを見て、何か自分にできることはないか、ずっと自問自答をしていました。

コーチングを通じ、本来持っているその人自身の強みや願いを引き出すことで人生に活力を与えることをしていきたい、と願っています。

5. 1年の変化

コーチとしての道を志した私は、昨年の8月からCTIの基礎コースを受講し始めました。4ヶ月間多くの人に協力をいただきながら、コーチとしての実績を積み、今は駆け出しのコーチとしての活動を始めています。
今年はプロコーチ資格であるCPCCを取得予定です。

自分の思いを伝えていきたい。そんな思いから苦手意識のあった(というか興味がなかった笑)インスタグラムを中心としたSNS発信を始め、自らやりたいことを人に話し、コーチとして1年前、自分の人生に漠然と不安を抱え、やりたいこと迷子だった私からは信じられない変化を遂げました。
まだまだ、迷うことや不安になることはたくさんあるけれど、
今は「自分の人生これでいいんだ」と自信を持って言えるようになっていると実感しています。

<コーチングから起きた私の9つの変化>

①自信がない自分→自分を受け入れることができた
②やりたいことがない→ライフワークとしたいと思える仕事に出会えた
③人の評価ばかり気にする→人はみんな自分とは違うメガネでものごとを見ていることへの気づき。他人は他人。
④人と比較し、妬む→人との比較を手放し、自分が満足する幸せに目を向けるようになった
⑤完璧主義→完璧ではない自分を許すことができた
⑥いつもイライラ&モヤモヤ→常に穏やかな気持ちでいられることが増えた
⑦仕事で家族との時間を犠牲にしていることへの自己嫌悪→自分の時間と家族との時間どちらもバランスよく、充実している
⑧タスクにばかり追われ、未来を考える余裕がなかった→今この瞬間の自分の感情や先を見る余裕ができた
⑨白黒の人生→彩り豊かな人生


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