タイで部屋を借りたのでレポートするよ!

こんにちは、みゆきんです。
この度、バンコクで無事コンドミニアム(マンション)を借りることができました!
家賃は日本の地方都市と同程度、BTS駅まで徒歩5分強、都心までドアtoドアで20分強。しかもタイでは珍しく浴槽がある!オーナーさんも感じの良い方で、私にとっては満足度の高い好条件のお部屋です。

当初、部屋を借りるつもりはなかったんです。語学学校に通うため長期滞在をすることは決めていたものの、電気代や掃除の手間などを考えるとホテル暮らしの方がいいのかなと思っていて。だからノマドニア卒業後は、住みたいエリアのホテルを転々としていました。
そんなある日のこと。新たなホテルに移動したら、掃除が甘くて前の客の髪の毛が落ちていました。
それを見た瞬間、
「他人が出入りする部屋に住むのは嫌だ!!!!」と。
それはもう、心の底から強く思ってしまったのです…
ホテル暮らしは快適だと思っていたのに。「自分だけの」部屋でないことが、どうやら気づかないうちにストレスとなっていたようです。
そのことに気づいてしまった以上、もうホテル暮らしはできません。すぐに部屋探しを始め、約10日後には引っ越し完了したのでした。早い笑

そんなわけで、バンコクでコンドミニアムを借りたい誰かのために、私の経験をシェアしようと思います!


バンコクの賃貸事情

まずはバンコクの賃貸事情について。バンコクで日本人が借りられる賃貸物件は、主に

  • コンドミニアム

  • アパート

  • サービスアパート

の3種類があります。日本だと建物の構造の違いで呼び方が違ったりしますが、タイの場合は管理体制の違いで呼び分けられています。
違いを簡単に説明すると、

  • コンドミニアム=日本で言うところの分譲賃貸マンション

マンションの1室ごとにオーナーが異なるため、同じ建物内でも内装や間取り、家賃が異なります。賃貸契約は部屋のオーナーと結びます。
省略して「コンド」と呼ばれることが多いです。

  • アパート=1棟全て同じオーナー/管理会社のマンション

日本の賃貸マンションに一番近いのがこのアパートという形態だと思います。同一建物内の設備、間取り、家賃は大体同じ。1棟丸ごと管理なので、コンドミニアムより管理が行き届いている場合が多いです。

  • サービスアパート=メイドサービスがついたアパート

ホテルのように生活に必要な備品が揃っていたり、メイドさんが清掃してくれたりするアパート。家賃に公共料金が含まれているところも多く、当然家賃は高いです。

ちなみに、どのタイプであっても基本的な家具家電は揃っています。24時間常駐の管理人や、ジム・プール・コワーキングスペースなどが付いている建物も多いです。
家賃はコンドミニアム<アパート<サービスアパートの順に高く、アパートの家賃が8万円〜という感じです。家賃補助のないノマドは大抵コンドミニアムを選ぶことになるのではないかと思います。


必要なもの

  • パスポート

  • 家賃3ヶ月分の現金

以上。
ビザも、保証人も、預金証明も何も要りません。
家賃3ヶ月分は、2ヶ月分がデポジット(敷金のようなもの)で、退去時に全額戻ってきます。あとの1ヶ月分は初月家賃の前払い分です。なので家賃以外の費用は実質かかりません。


部屋の探し方

私の部屋探し方法は
「住みたいエリアと予算を決めて、不動産紹介サイトで検索する」
という感じでした。日本と同じですね。

バンコクでの部屋の探し方をググると「街を歩いて良さげなマンションを探し、突撃する」みたいなのが出てくるので大変そうだと思っていましたが、普通に不動産サイトで探せました。
利用した不動産サイトはhipflatpropertyhubです。サイトはたぶん他にもありますが、だいたい同じ物件が載っているので、チェックするのは1〜2社でいいと思います。
そこで「家賃」と「最寄り駅」、その他の条件を入力して検索。すると5〜10件くらいの物件が出てくるので、良さげなところに片っ端から問い合わせを送っていきます。

ここで気をつけないといけないのが、

  • 不動産サイトから問い合わせを送っても返事は来ない

サイトに問い合わせフォームがあるので、最初はそこから問い合わせを送ったのですが、返信はひとつも来ませんでした。私のパソコンが悪いのか、リンクが死んでいるのか…?謎ですが、とにかくあの問い合わせフォームは使えません。
物件情報の中に記載されているオーナーや管理会社の連絡先に、直接メールやLINEを送ったら、ようやく返信が来ました。

  • 写真は信用ならない

物件情報に載っている写真は、ワンルームのはずなのに寝室があったり、違うマンションなのに内装が全く同じだったりして、写真を使い回していそうな気配を感じました。部屋の中がどうなっているかは実際に行ってみるまでわからない、と思っておいた方がいいです。

そうして5,6社に問い合わせを送ったのですが、返信が来たのは4社で、内見まで進めたのは2社だけ。返信をくれた会社も「問い合わせの物件はもう借り手が決まっちゃったんだ、ごめんね!代わりにこっちはどう?」と予算の合わない物件を紹介してきたり、条件を聞くだけ聞いて音沙汰なくなったりで全然ダメでした…サイトに載っている好条件の部屋は、すぐに借り手が決まってしまうのでしょう。いいなと思う物件があったら、できるだけ早く動くことが大切です。


内見

管理会社と連絡が取れたら次は内見です。管理会社に「内見させてください」と伝えればすぐに対応してくれます。借りられる状態の部屋であれば、とてもスピーディーに話が進みます。
私の場合、
8月9日 問い合わせメールを送る
8月10日 担当者から連絡が来て日程を決める
8月11日 内見
というスケジュールでした。契約に至らなかったもう1社の方も、連絡した翌日には内見させてくれました。

内見当日は建物の受付で待ち合わせをします。私は行ったことのある場所だったので問題なかったですが、土地勘のない人はあらかじめ下見をしておくか、担当者に頼んで駅などの分かりやすい場所で待ち合わせてもらうかした方がいいかもしれません。

当日もとってもスムーズ。同じ建物内で貸し出せる部屋が2つあるということで、両方見せてもらいました。電気も水も通っていて、洗面台などを試しに使わせてくれたりします。家具家電はどういうものが入っているのか、不具合はないか、この時点でよく確認しておくといいでしょう。後でしっかり確認したい場合は写真も撮っておくといいと思います。

私は部屋を見てすぐに気に入り、ここに決めますと口頭で担当者に伝えました。そして入居希望日も伝えてその時はあっさりと解散。この時点ではお金の話もなく、パスポートを見せることもありませんでした。

解散後の夜に担当者から連絡があり、ここで初めて契約〜入居の流れを知ることになります。
手付金としてデポジットの半分=家賃1ヶ月分をすぐに振込。入居当日にデポジットの残り&家賃前払い=2ヶ月分の家賃を現金で支払うことになりました。パスポートもこの時にLINEで画像を送付しました。ビザの有無は聞かれません。LINEのやり取りのみでサクサク進んでいきます。


契約&入居

いよいよ入居です。前日に担当者から、入居の時間の案内と契約書(タイ語&英語併記)がLINEで送られてきました。内容はざっくり言うと
・デポジットは基本的に全額返金
 途中解約や部屋の著しい破損の場合は返金なし
・家賃は毎月指定の日までに振込
 遅れたら1日ごとに500バーツの追徴金が発生
・部屋の破損や家電の故障は、借主の過失でなければオーナーが修理する
・借主が問題を起こした場合や、貸し続けられない理由ができた場合には、オーナーは借主を退去させることができる
・契約終了時に更新しない場合、借主は1ヶ月前に申し出なければならない
みたいな感じです。日本での賃貸契約はよく覚えていないのですが、大体似たような感じだった気がします。文句を言うような内容でもなかったため、私はそのまま契約しました。

当日はオーナーさん、管理会社の担当者、私の3人で部屋に行き、その部屋の中で契約書を交わします。
家電の使い方や電気代の支払いについて簡単に説明を受けたあと、担当者がプリントアウトして持ってきた契約書の全ページにサインします。10ページ以上あるのでなかなか大変でした。
家賃2ヶ月分の現金を管理会社の担当者に渡し、オーナーさんとLINEを交換し、契約完了です。
あっという間でした。

8月9日に問い合わせをして、入居したのが8月18日。私がホテルを長めに予約していたせいで入居がちょっと遅くなったのですが、そうでなければもっと早く入居できたと思います。
これだけスピーディに入居できるなら、身一つでバンコクに来ても気軽に長期滞在に切り替えられますね!


反省点

概ね満足している部屋探しですが、もっとこうすればよかったかな…と思うところはあります。

  • 部屋の掃除について、どこまで求めるかを内見時にしっかり伝えておくべきだった

内見時に「入居前に部屋のクリーニングをします」と担当者が言っていたので安心していたのですが、入居してみたらあまり綺麗になっていませんでした…
確かに掃除をした形跡はあったので、騙されたわけではありません。「入居前のハウスクリーニング」の基準が、タイ人担当者と私とで全然違っていた、ということです。どこをどの程度まで掃除してほしいか、きちんと伝えておくべきでした。海外では日本の物差しで考えてはいけないですね…

  • 家賃交渉するか、買い足してほしい家電を要求してみればよかった

家賃は妥当だと感じていたし、無理に値下げ交渉をしてオーナーとの関係が悪化すると悲惨、というネット情報もあったので、私は家賃交渉はしませんでした。でも、少しくらい下げられないか聞いてみてもよかったかなと思います。あるいは内見時に「電気ケトルはないのですか?」とか「掃除機があったらいいのに」とか言ってみたら、買い足しておいてくれたかもしれません。あまり図々しいのはタイでももちろん嫌がられますが、要望をちょっと伝えるくらいはした方がよかったな、と床拭きシートで掃除しながら思っています。

  • 他のエリアももう少し見ておけばよかった

私は住みたいエリアが決まっていて、他のエリアは一切見ませんでした。あまり広範囲で色々見てしまうと、目移りして選ぶのに時間がかかっただろうから、決め打ちしたのは良いことだったと思います。でも、別のエリアの家賃相場や部屋の状態を見ておけば、交渉材料として使えたかも、と後になって思いました。情報は多いに越したことはないです。これから部屋を借りる方は、時間が許すならば色々な物件を見てみてください。


まとめ

いかがでしたでしょうか。タイでの部屋探しがどんな感じか伝わりましたか?
私は日本人の少ないエリアで全てを自力でやったため、それなりに労力を使いました。でも日本人の多いエリアであれば、日系の不動産会社がたくさんあって、もっと簡単に探せると思います。
この記事がバンコクでの部屋探しに不安を感じている誰かのお役に立っていたら嬉しいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。


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