二重瞼は突然に～OH!YEAH!

みゆです。

のっけからパクったタイトルですみません。何を書こうかなと思った時に、このタイトルが降りてきたんです。やっぱり、東京ラブストーリーをリアルタイムで見た世代だからでしょうか。

で、今回は私が整形無しで二重瞼になった話です。

今でこそ二重ですが、１９歳くらい迄は一重というか奥二重というかはっきりしない目でした。熱があったり、疲れたりしたら二重になる、みたいな。私の父や弟は目が大きくくっきりした二重の持ち主で、なんで自分だけが一重でこんな地味な顔してるんだろうとコンプレックスの塊でした。おまけにその頃は他にもコンプレックス拗らせていましたし。（二重になったからといって派手な顔になったかというと、そうでもなく薄めの顔ですけれど。）

中学３年の私の誕生日。

受験前だというのに友達が何人かでくれたプレゼント。それは、「アイプチ」「アイテープ」「ビューラー」の豪華３点セットだったのです！おぉー！ナイスな選択のプレゼント。私は勉強そっちのけで試してみました。でもね、あれって難しいんです。ちょうどいいラインにアイプチを塗るなりテープを貼るんですけど、両目を揃えてバランス良くというのが難しいのです。スティックで押し込むのも上手にしないと見えちゃうし。仕方ないから、受験終わるまではやめておこうと数か月封印する事にしました。

無事に受験も終わり、少し長い春休みがやってきました。卒業旅行と称して近県の大きな遊園地に行ったりお気楽に過ごす中、いよいよアイプチに再トライする時が来ました。

まずは、髪に分け目をつける時に使うコームの細い部分で瞼を押し込んで実験です。いい感じの場所に薄くアイプチを塗って、スティックでぐいぐい。一応できたけれど、何か違うような。若干不自然なんですよね。母からも何か言いたげな様子で見られるし。アイプチは、外に行く時はしないで家にいる時限定にしようと思いました。

高校に入ると、アイプチを頑張っている友達もできました。その頃、菊池桃子ちゃんが人気で、私も可愛い桃子ちゃんが好きでした。私もあんな目になりたいなぁと憧れるものの、私の目はあんなに大きくないので無理な話なんですけど。相変わらず家にいる時はアイプチやアイテープを使いましたし、暇さえあればコームの先でぐいぐいやっていました。

でも、１年も経つとアイプチするのをやめてしまいました。面倒だし、瞼も荒れ気味になったりで。コームの先でぐいぐいするのは続けていました。

私はファッション誌を読むのが大好きだったので月に何冊か読んでいましたが、そういう雑誌に付き物の広告の中に美容整形の広告もある訳です。もちろん、じっくり見ましたよ。ほうほう、二重手術といっても２種類あるのね～。埋没法と切開法、私の場合だとどっちなんだろう～って。

高校の時から少しメイクするようになりましたが、アイメイクは一重だと難しいんですよね。ピンクが好きだったけれど、腫れぼったくなりがちで難しかったです。結局、オレンジやイエローを使う事が多かったです。

やがて高校を卒業して働きだしたものの、やっぱりはっきりしない目でメイクは難しいし、仕事のストレスでアトピーになってしまうわ散々な日々。一重だから彼氏ができないのね！キーッ！！とコンプレックスも拗らせる毎日。どうにかコームの先でぐいぐいするのは続けていました。

やがて私は１９歳になり、やっぱり整形するしかないのかなぁと思い詰めていたある日。鏡を見ていて「？？？」となり、もう一度じっくりみました。

なんということでしょう。鏡の中の私は二重になっていたのです！

驚き桃の木山椒の木、ブリキに狸に洗濯機です。本当に驚きました。だって、昨日まではっきりしない目だったのに今は二重なんだから。疲れているからかなと思ったのですが、次の日もその次の日も一重に戻る事はありませんでした。

父も弟もパッチリ二重だったので、おそらくポテンシャルはあったのでしょう。あとは、コームの先で型を付け続けていたし、少し大人になって瞼の肉が落ちたのでしょうね。

それからは、格段にアイメイクがしやすくなりました。それに少しだけ、ほんの少しだけ自分に自信がついてきました。彼氏ができるのは、そこからもう少し先の話になりますが。

結婚して娘が二人生まれましたが、彼女たちは生まれた時からフサフサ・・・じゃない。二重です。私がしてきたような思いはしなくて済むんだなぁと思ったらちょっと安心です。しかも彼女たち、私と違って眉毛もちゃんと眉尻まで生えているので描かなくてもいいんです。まったくもって羨ましいです。

ちなみに私は算命学では辛亥という命式なんです。この命式の人は美容整形は失敗しやすいからしない方がいいのだそうです。当時は知らなかったとはいえ、整形せずに済んで良かったです。まぁ、ピアスの穴は開けましたけど。

というわけであまりオチはありませんが、整形せずに二重瞼になった話でした。