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くだらなくも楽しかった日々

みゆです。

今日は高校時代の部活の思い出話をしたいと思います。

高校に入学すると。

「なるべく全員、部活動に所属するように」

とのお達しが出ました。もちろんそのつもりだったのですが、何に入るかが悩みどころです。

運動部は中学校でお腹一杯な気持ちもありました。それに、高校での運動部は桁違いにキツイですし。私は、足だけは速かったけど運動が苦手だし。でも今思うと陸上、していれば良かったのかなとも思います。私の父も足が速くて陸上をしていたそうなので、喜んでくれたのかもしれません。もちろん、そんな事一言も言われた事はありませんけど。

とりあえず文化部に入る事にしました。私が通っていたのは商業高校だったので、文化部でもならではの物が一杯あります。友達とどうするか悩みながら一通り見学に行く事にしました。

珠算部

速記部

カナタイプ部

英文タイプ部

和文タイプ部

簿記部

などなど

色々な所に見学に行き、結局例の法則で部活を決めました。

なるべく楽そうな所

選んだ部活は・・・じゃんっ簿記部です。だって、上の人達そんなにいないし、楽そうなんだもん。で、実際入部してみると、同じ考えの人が多かったらしくめちゃくちゃ多い1年生。この光景、既視感。ああ、中学校の時に卓球を選んだ時と同じではないですかっ!

実際部活が始まってみると、運動をする訳じゃないので体は楽だし、先輩もそんな意地悪な人はいない印象です。実際、説教(らしきもの)があったのも1回くらいだったような気がします。

私は苦手分野以外では常に上から1/3の辺りにいる人なんですが、この部活の初期でもそうでした。なぜか1学期の終わり頃に仲良しの中では私だけが1年生の選抜チームに入れられてしまったんです。

それからは、私だけが部活をする部屋も分けられて放課後も夏休みも一応真面目に簿記の問題に取り組む日々が始まりました。仲良しさん達と離れての部活。そこの1年生達とも仲いい子はできたけれど、ちょっと寂しい。

そして、秋が始まる頃何かの大会に連れて行かれる事になりました。(興味無さ過ぎで覚えていないという)列車に乗って、遠くまで。滅多に列車に乗る事は無かったので遠足みたいで楽しかったですけど。

のほほんと皆についていった私でしたが、新人の部というクラスの競技会に出たんですね。たくさんいる1年生。よその学校の制服を見るのも楽しいものでした。いざ競技が始まると、割とスラスラと問題が解けました。結果が出ると、私は10位に入っていました。表彰状も貰って、私もやればできる子!などとちょっとだけゴキゲンになりました。

で、表彰状を貰ったら学校に提出して学校でも表彰してもらう物なのですが。私は学校には提出しなかったんです。なぜかというと、10位だったし恥ずかしかったからです。3位とかなら提出したと思うのですが、10位だしなぁって。それに、全校生徒が1200人以上いるのに、そんな中で前に出て表彰状をもらうなんて絶対無理!!です。その表彰状は、結局人目に触れる事もなくひっそりと実家にあるはずです、たぶん。

その時までが部活でのピークでした。後は、人間ですもの。楽な方、楽な方へと流れて行ってしまうのです。

仲良しの子達と部活に行かないで遊んだり、行っても別の部屋なのをいい事におしゃべりしたりして過ごすのです。

2年生になって夏休みが終わると、先輩たちも引退して私達の時代になります。もちろん下級生も入ってきましたが、関心が無かったためほぼスルーです。相変わらず別室の私達は、検定試験を受ける前以外は問題も解かずダラダラする毎日。じゃあ部活やめれば?って話なんですけど、部活に入っているという事実が大事なので、とりあえず所属しているだけでした。

そのうち、お菓子やパンを買い出しに行くようになりました。学校の周りにはパン屋さんや駄菓子屋さんがあったのです。買い出しは数名ずつ順番に注文を取って買いに行きます。本当に何やってんのって感じです。

そして、みんなでおやつを食べながら取り留めのない話を延々と繰り広げるのでした。選手の人達は真面目にやっているのに、別室のみんなのこの状態ときたら・・・。今思えばとんでもないんですけど、当時はこれが本当に楽しかったんですよね。簿記部だった子とこの頃の話をすると、今でも十分盛り上がります。「あの頃、私達バカだったよねー」って。

顧問の先生からは、「お前達はやる気が無いなら辞めろ!」と怒られながらも何とか引退まで続けました。肝心の資格も日商簿記2級は取得できました。1級も何回か受けたんですけど、あと少し点数が足りなくて取れないまま終了です。部活、真面目に行っていたら取れてたかな?でも、2級が取れたおかげで、今でもそれでご飯が食べられます。ありがたい事です。

高校の部活の思い出は?と聞かれたら一言で答えます。

くだらなくも楽しい日々でしたって。


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