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『住民税は都会の方が高い』説の正体

住民税は何となく都会に住むほど高くて
田舎の方が安そうというイメージがありませんか?

私もそのように思い込んでいたのですが、調べてみたら予想と違ったので
自分の備忘も兼ねてこちらで共有したいと思います。

結論

住民税は自治体の財政によって違いがあるが、
都会が高いとは言い切れない。

そもそも住民税とは?

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住民税は、都道府県や市区町村が徴収する税金で
さまざまな行政サービスの財源となっています。

一般的に”住民税”とまとめて呼ばれていますが、
厳密に言うと「道民府県税」と「市町村民税」にわかれます。
東京都のみ「都民税」と「特別区民税」という呼び方だそうです。

また、上記2つの税金は「所得割」と「均等割」という
2種類の計算で算出されます。

所得割:前年の所得に対して基本的には10%で計算される。
均等割:地域に応じて全員に同額(基本的に5000円)が加算される。

ややこしいですがまとめると、
所得割(道民府県税+市町村民税)+均等割(道民府県税+市町村民税)
=住民税
となります。

この所得割と均等割がそれぞれ地域により差が生じるため、
支払う住民税に違いが出てきます。


シミュレーションしてみよう

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例えば、1月1日時点に東京都江東区に住んでいた場合は
超過課税はなく基本的な住民税を支払うことになります。

【東京都江東区】
所得割:都民税が4%、特別区民税が6%の合計10%
均等割:都民税が1,500円、特別区民税が3,500円の合計5,000円

ほかに大阪市や千葉市、京都市なども同様の税率です。

一方、兵庫県豊岡市に住んでいた場合は、
住民税に緑化活動の財源が上乗せされている分、少し高くなります。

【兵庫県豊岡市】
所得割:道府県民税が4%、市町村民税が6.1%の合計10.1%
均等割:道府県民税が4,300円、市町村民税が1,500円の合計5,800円

江東区より豊岡市の方が所得割で0.1%、均等割で800円差高くなりますね。

とはいえ、他の地域を見ても住民税としては
数百円や大きくても数千円の違いになりそうなので、
地域差はあるとは言え、節約で気にするほどの差ではないですね✨

またここまで読んでお気づきになったかと思いますが、
もし『都会に住んで住民税が高くなった!』という人がいた場合。
その本当の正体は年収が上がったということです。

相手の金融リテラシーがさほど高くなければ
新手のマウントではないと思って良いでしょう。笑

まとめ

今回比較したのは一部でしたが、東京23区より岡山市や福岡市の方が
若干高いなど、調べてみると予想外のことが多かったです。

住民税の違いから、その地域の財政や地域性を深掘るのも面白そうですね。

みなさんも気になったらぜひ自治体のホームページを
チェックしてみてください。

へー、そうだったんだ!参考になったよ!という方は
スキで教えていただけたらとても嬉しいです😊

最後までご覧いただきありがとうございました🌸

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