見出し画像

なにものでもないもの、が、なにかをそだてていく (言葉の企画2020 第三回目)

世の中はたくさんのもの・ことに溢れていて、
私たちはその中で日々生きている。

それは、目に見えるものも、見えないものも。
言葉ですぐ表せるものも、表しづらいものも。
私が生きている中で、出会えるものも、出会いきれないものも。

すべてのものに、そこに存在する理由があって、意味がある。

**

私たちは、名前をもっている。

名前は、この世の中に存在するために、誰かから贈られたもの。
いつか終わりに向かっていく人生であることを知ったうえで
しあわせに向かって進んでいくことを願って贈られた想い。

**

むかしもらった名前の意味を、大人になって自分の意思で受け取る。

それは、私がこれまで生きてきたことへの単なる答え合わせではなくて、
これまでとこれからのしあわせを自分で切り開いていくための
解釈を与えてあげられる行為。

どう想ってもらっていたのか、も大切だけれど
どう想っていきたいか、がもっと大切なんだと気付かせてもらった。

**

なにものでもないものが、世の中にあるなにかを育んでいく。

なにものでもなかった私も、自分の意志でそこにあるなにかを育てていける。

**

もし、ここにかたちも名前もない、もやもやとした気持ちがあったら。
それをちゃんと拾い上げて、しっかり向き合って、名前をつけてあげたい。

なんとも言えないこの気持ちを、あなたに伝えるために、
じっくり見つめて、言葉に表わして、手渡せるようにしたい。

**

せっかく、この世の中に一緒に存在しているから。

私の名前があたたかく私に示してくれている
「ひとやものの良さを見つけて、表して、伝えていく」のとおり、
素直にまっすぐ、想って伝えて、育てていきたいと思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?