なにものでもないもの、が、なにかをそだてていく (言葉の企画2020 第三回目)
世の中はたくさんのもの・ことに溢れていて、
私たちはその中で日々生きている。
それは、目に見えるものも、見えないものも。
言葉ですぐ表せるものも、表しづらいものも。
私が生きている中で、出会えるものも、出会いきれないものも。
すべてのものに、そこに存在する理由があって、意味がある。
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私たちは、名前をもっている。
名前は、この世の中に存在するために、誰かから贈られたもの。
いつか終わりに向かっていく人生であることを知ったうえで
しあわせに向かって進んでいくことを願って贈られた想い。
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むかしもらった名前の意味を、大人になって自分の意思で受け取る。
それは、私がこれまで生きてきたことへの単なる答え合わせではなくて、
これまでとこれからのしあわせを自分で切り開いていくための
解釈を与えてあげられる行為。
どう想ってもらっていたのか、も大切だけれど
どう想っていきたいか、がもっと大切なんだと気付かせてもらった。
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なにものでもないものが、世の中にあるなにかを育んでいく。
なにものでもなかった私も、自分の意志でそこにあるなにかを育てていける。
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もし、ここにかたちも名前もない、もやもやとした気持ちがあったら。
それをちゃんと拾い上げて、しっかり向き合って、名前をつけてあげたい。
なんとも言えないこの気持ちを、あなたに伝えるために、
じっくり見つめて、言葉に表わして、手渡せるようにしたい。
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せっかく、この世の中に一緒に存在しているから。
私の名前があたたかく私に示してくれている
「ひとやものの良さを見つけて、表して、伝えていく」のとおり、
素直にまっすぐ、想って伝えて、育てていきたいと思う。
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