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近所の銭湯に並ぶ、木彫りのそれらが愛らしい。

荻窪駅から少し離れたところにある
昔ながらの銭湯『藤乃湯』

店の裏手にたくさんの薪が積まれていて、その薪をくべて風呂を炊いている。燃料となる薪は、どこかの家を解体した際にでる木材を使っていることもあるようだ。

荻窪駅から我が家までの途中にあり、その内にこちらのお風呂に入りに来ようと思って1年が経とうとしている。眺めるだけで、よく知りもしない私が藤乃湯さんを紹介したいとおもったキッカケがこちら。

木彫りのそれら

私が知る限りでは、はじめは木彫りのタヌキがポツンと独りで丸太の上にいただけだったが、この半年くらいで木彫り界のメジャーどころが集まり、錚々たる顔ぶれになってきている。近頃では、お賽銭と思われる1円玉がいくつか置かれはじめている。

これは見逃せない。そう思った。

はじめに見かけたタヌキは、どっしりとしたボディにキラキラしたビー玉のようなお目々と愛くるしい表情が印象的だった。タヌキを象るひと彫りひと彫りがすごく格好よかった。
思わず、タヌキを連れ去ろうと良からぬことが過ぎったが大人だから思いとどまった。
でも、タヌキはいつの間にか姿を消していた。
ここは薪をくべて風呂を炊く、銭湯だもの。そう思って家に帰った。

その数日後、別の木彫りが立っていた。
そしてまたいつの間にか居なくなっていた。

気まぐれな出会いと別れがあったこの頃から、私は木彫りのそれらに夢中だ。

店主の愛がさらに良さを引き立てる

ただ並べておくだけでは物足りなくなったのか、情が湧いて放っておけなくなったか。詳しい理由は分からないが、気まぐれに木彫りの紹介を始めた。『みなさんコンニチワ!』『僕、ガネーシアインドの(文字よく見えない)不明です』と語りかけてる。
木彫りを飾り、さらに魅せることまで考えられている。
横の木馬も何やら書いてあった。そして達筆なのがまた良い。土台になってる板が短くて幅も狭くて乗り切ってないのも良い。
このガネーシャの横にいる親子の熊はこの数日の間に加入した新参者だ。惚けた顔と板から半分くらいハミ出てる不安定さも良い。
薪にするにはなんだか…くらいの気軽さで残しているのだと思うが、その粗さも含めてすべて調度良い。

ただそれだけ言いたかった。
新メンバーのお披露目が楽しみ。

2020年9月17日更新

いつの間にか、メンバーがお披露目されていた。
ガネーシャには紅白の紐があしらわれ、神々しさがマイルドな感じになっている。横には、豪華な羽がついた聖闘士星矢ばりの木彫りの何かが登場。割と気に入っていた可愛らしい熊の親子は姿を消した。代わりなのか、象の親子がじゃれあっている。傾かないように足元に板を敷いてあげる店主の優しさが良い。

藤乃湯さん
https://www.1010.or.jp/map/item/item-cnt-391

2020年10月17日更新

急展開。五月人形が登場。

2020年10月29日 更新

しれっと、新メンバーが追加されてるじゃん。
五月人形はいなくなってた。誰かに貰われていったのかな。

カワイイ。

そして、大物が!

立派な木の盾みたいなやつ。鳥などが彫られていて豪華。近づいて見たいけど敷地内なので遠目に拝むのみとなりました。

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