綾瀬さんと真谷くん11「幸せの条件」

あたしの名前は如月歌音。あたしにはー今気になってる人がいてぇ、名前は確かー真谷優だったかなー。真面目でーかっこよくてー委員長のサポートとかもしててぇ、すごいなーて思うのぉ。
そんな優くんを手に入れたいんだけどぉ、このあたしならーすぐオトせると思うのー。それにぃ、あたし優くんからの評価もまぁ高いと思うしぃ? 自分の可愛さは自覚してるし? 最強でしょぉ?
でも、優くんはなかなかなびいてくれないの。意固地になっちゃってぇ、って思うけどぉ、どうしてでも手に入れたいなぁ。
可愛くてぇ、人気のあたしにはぁ、やっぱり一番かっこいい人がぴったりに決まってるし? その点優君は完璧。あたしの隣に並んでも全然問題ない見た目だしぃ、頭もいいし? そんな優君の隣にいるべきなのはやっぱり可愛くて、明るいあたしに決まってるもん! ふふ、運命の2人! って感じ? 最高!
でもぉ、委員長の響ちゃんがねぇ、優くんとの距離がぁ近いと思うんだぁ。だからぁ委員長と優くんの距離を離そうと思うんだよねぇ。待っててね。あたしだけの優くん。
まずはねぇ……優くんが委員長のぉ手伝いをしてる時にぃ割り込んでぇ邪魔をしようかなぁ。あ、いたいたぁ。
「優くぅん! なぁにしてんのぉ?」
「うぉお! って如月か……びっくりさせんなよ」「もう……こっちまでびっくりしたじゃないですか」
「ごめんごめぇん! 重たそうだしぃ、私がぁ手伝ってあげようかぁ?」
「手伝わなくても大丈夫だから」
「そっかぁ……邪魔してごめんねぇ」
これでぇ少しはぁ距離離れたと思うなぁ。離れる前、優君が嫌そうな顔してた。多分、綾瀬さんに気を遣わなきゃいけなくて私がいなくなるのが嫌だったのね……必ず手に入れてみせるからね。あたしだけの優くん!

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