そのままで愛される
あまりにもたくさんのことが複雑に絡み合っていて、どこから手をつけたらいいのか分からないでいたこと。すこしずつ、ほどいていきたいと思う。
私はずっと、小さな頃から「いい子」で生きてきたから、淋しくても辛くても頼りたくても、それを伝えていいなんて、考えたこともなかった。
このまんまの自分を認めてほしいのに、「いい子」でいない私には価値がないと思ってた。だから、いつでも「大丈夫」と言って、ニコニコしてた。それしか愛される道はないと思ってたから。
「みゆきは強いね」
「ひとりでなんでもできて、えらいね」
そんな言葉だけを受け取って。
人に迷惑かけてはいけない。
甘えてはいけない。
強くなきゃいけない。
ちいさな私が健気に選んだ、両親から愛されるための道。
兄のように嫌だと力いっぱい叫ぶことも、妹のようにわがまま言って泣いて甘えることもできなかった。
そして、
「正しくないと愛されない」
と、明るさだけを見せて生きる道を選び続けた。
自分だけですべてを抱えて、なんとかやっていくことしかできなかった。
でも、もう、いいよね。
娘にこのバトンを渡したくないのに、私が握りしめてるかぎり、どうしても渡してしまいそうだから。
私をこれまで守ってくれてありがとう。
甘えてもいいよ。
迷惑かけてもいいよ。
弱いところを見せてもいいよ。
淋しいって言っていいんだよ。
そう、淋しいの。
条件付きじゃなくて、私のそのままで認めてほしいんだ。
だから、まずは、私がわたしを認めてあげる。
これまでよくがんばったね。
もう、がんばらなくったっていいんだよ。
そのまんまの私で、愛されてるから。
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