原料調達にも環境指標。化粧品業界ではどうなる?<#2016.5.24業界向けコラム更新記事>
美容×環境
(国際標準化機構ISOが「持続可能性に配慮した調達に関する手引き」を作成し、ISO20400の国際規格が発行されるという当時の新聞記事より)
日頃わたしが述べている革新論の1つに、環境との関わりがあります。
美容業界では特にまだまだの分野です。
これまで原料調達においては、明確な規格がありませんでした。
近年の美容業界では、これまで述べてきたように、「環境配慮型」というのが注目され始めており、それにはこの基準が設けられることは1つの指標になり得ます。
求められるジャンルは、オーガニックやナチュラル製品のグリーン原料です。
グリーン原料は、アフリカなどの途上国を中心とした国々から調達されます。これには、環境保全や社会貢献まで取り組みがされているところもありますが、まだあまり表立っていないのが現状です。生物多様性を無視した過剰採取などが原因です。(ここでもあとから出てきますが、様々な植物・生き物に対して、現在も問題視されている件があります。)
すでにこの国際規格が定まってから、サステナブルな原料調達について、このグリーン原料を採用したコスメ製品などで少しずつアピール(表示)されてきています。またこれにより、環境意識が高い層への訴求拡大を促し、消費者にも新しい基準や価値創造をもたらしています。
「コスメ×環境」の独自視点は、これにとどまらず、今後も活発になってくるでしょう。