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ガンダムとノッティングヒルの恋人の意外な接点

『若さとはワインを飲まずして酔っている状態なのだ』

こんなゲーテの言葉が目に止まった。
若い時分、ワインなく酔えるようなもの、
熱中できたものがあったかしら…

もう人生の後半戦。
下り坂を転げ落ちている私だけれど、

むしろ今の方がゲーテの定義する
「若さ」を持っていると
言えるかもしれない。

あの頃はちっとも酔えなかった。
冷めていた。

遅まきながら
アニメ『機動戦士ガンダム』
の魅力に取り憑かれてしまった今、
完全に酔っている。

自分の仕事とは全く無関係な探求に
足を突っ込んでハマってしまった。

何なんだろう。
何十年も知っていて
そっぽを向いていたのに
魅了されてしまったのは…

そしてそんな自分が嫌いじゃない。
いや、むしろ褒めたい。

好奇心と無邪気さを。

ファーストガンダムと呼ばれる
『機動戦士ガンダム』を43話
一気に見、虜になった。

ずっと何かに没頭することは
カッコ悪いことだと思っていた。

いつも冷静でいたかった。
感情的になりたくなかった。
ハメを外したくなかった。

思い返すと
まったく遊びのない
面白みのない
打算的な人間だった。

それがどう役に立つのか
納得できないと
行動できない人間だった。

自意識過剰で
人からどう見られているか
どう思われているか。

そんなことに気を取られ
アオハルを過ごしていた。

みんなが夢中になる
アイドルや漫画には
ちっとも惹かれず、

かといって習い事や塾に
行かせてもらえるような
家庭環境でもなく、
ただ大人になるのを待っていた。

まるで老齢期のような
冷めた青春時代を過ごし、

その反動が起きている。

タンスの奥深くに仕舞い込み
無いものとしていた
「熱中」という
カッコ悪いと思っていたエネルギーが

オバさんになった今、
いまにも暴れ出しそうな勢いw

そもそも何故ガンダムかというと…

恐らく…

知人から漏れ出る
ガンダム愛のこぼれ話が
一定量に達し、
無視できない容量になった。


そしてある日、
頼まれもしないのに
衝動的に手をつけてしまった。


そんな流れwww

それ以前の認識は、

ガンダムというロボットに
アムロというヒーローが乗って
悪い地球侵略者をやっつける話でしょ。

アムロとシャー(正確にはシャア)
が敵対してるんだよね。

意外とシャー(正確にはシャア)
も人気があるよね。

その程度のお粗末なものでしたわ。


実際は、

ヒーローものにありがちな
明確な「悪人」の定義は無く
登場人物一人一人の背景描写が
細かに設定され、

しかも宇宙ものだけど
異星人が出てくるファンタジー
ではなく、

歴史や政治や科学など
多岐にわたって
リアリティのある
大人が楽しめる物語だと感じた。

殊にアムロやシャアのような
超人的な能力が発達した若者のことを
「ニュータイプ」と呼んでいるのが
興味深く、

スピリチュアルな意味での「覚醒」を
彷彿とさせた。

とはいえ

まだまだガンダムファンと自称するのは
大変おこがましいのでじっくりと
世界観を探求しようと思う。

簡単に制覇できない
膨大な作品の数に
にやけてしまうw


最後に意外な接点を見つけた興奮をシェア!
前置き長すぎてごめんなさいw

シャア・アズナブルの
名前の由来が
フランスのシャンソン歌手
シャルル・アズナヴール
であるということ。


この為、シャアの綴りは
「S」から始まらず、
フランス語風に「Char」 
とつけられたらしい!
(引用元はこちらhttps://www.gundam-c.com/other/origin-name/

『知ってる曲があるかな〜』
なんて調べていたら、あった、あった!
しかも私の大好きな曲の原曲だった!

映画『ノッティングヒルの恋人』
で使われていた『She』は
エルヴィス・コステロのカバーで
大ヒットした曲。


めっちゃロマンティックなのよね〜。

元々はシャルル・アズナヴールの
『Tous les visages de l'amour』(忘れじの面影)が原曲らしい。

https://www.worldfolksong.com/popular/she-notting-hill.html


少年の戦闘アニメだと思っていた
ガンダムの認識の書き換えが次々に起き、

そして大好きな楽曲
『She』の原曲の歌手の名前が
シャア様の由来だと知り興奮した朝。

思い切りガンダム探究に心酔中w


『若さとはワインを飲まずして酔っている状態なのだ』






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