見出し画像

新嘗祭と勤労感謝の日

西暦2021年11月24日(水)
旧暦神無月廿日
小雪
虹蔵不見(にじかくれてみえず)

11月23日は
『勤労感謝の日』
そして、
『新嘗祭』

『新嘗祭』とは、
その年の収穫に感謝し、新穀を神様にお供えし、来年の豊穣を願う行事。
『にいなめのまつり』『しんじょうさい』と呼ぶこともあるそうです。

『新』は新穀
『嘗』は神様が味わう
という意味。
『日本書紀』では飛鳥時代に行われていた記述もあるそうです。

旧暦では11月の2番目の「卯」の日に行われていた新嘗祭ですが、
秋の収穫祭を行う日として、1873年の新暦への変更に伴って11月23日に固定されました。

1948年、戦後の政策によって、
『勤労感謝の日』に改められ、
『勤労をたっとび、生産を祝い、国民たがいに感謝しあう』という
国民の祝日となったのです。

今では、一般的になじみがなくなってきた風習ですが、
新嘗祭は11月23日に宮中や全国の神社で行われています。

宮中の祭祀では、
天皇陛下が天照大御神(あまてらすおおみかみ)をはじめ八百万の神々にその年の新米をすすめ、
めぐみに感謝し、自らも一緒にお召し上がりになる、、、というものだそうで、、

その年に神様が与えてくれた恵み、収穫までに関わった多くの人たちの働きに感謝するもので、
新嘗祭も勤労感謝の日も
『感謝』の気持ちは同じということが出来るでしょう。

また、11月23日までは『新米を慎む』という習わしもあるようです。

秋の収穫に感謝する行事としての
『神嘗祭(かんなめさい)』がありますが、
こちらは新嘗祭より前の10月に伊勢神宮(三重県伊勢市)で行われる恒例のお祭りで、
その年に収穫された新穀を捧げて五穀豊穣を祈ります。
同じく新穀を捧げる新嘗祭では、その後に新穀を『食する』点が主な違いとなります。
すなわち、新嘗祭の時に初めてその年の新米を食べることになるので、
『新嘗祭の前までは新米を食べてはいけない』と考えられるようにもなったようです。
神様より先に食べるのは恐れ多いという思いから、新嘗祭までは『新米を慎む』のが習わしとなったのでしょう。


日本の文化で、ごはんを食べる前の挨拶として『いただきます』という言葉があります。
語源には諸説ありますが、
元来、物を頭(頂)の上にのせることを意味する『頂く』にあるようです。
そこから食べる時の挨拶として
『いただきます』になった説が知られています。

『いただきます』には、2つの感謝の意味が込められているといわれています。
一つ目は
食事を作ってくれた方々、
食材を運んでくれた方々、育ててくれた方々、獲ってきてくれた方々への感謝。

二つ目は
『命をいただく』ことへの感謝。
お肉やお魚、お野菜やお米にも『命』があり、その『命』を譲ってくれた生き物に対して、
尊敬の念を示し『いただきます』と手を合わせて頭を下げるのです。

『新嘗祭』『勤労感謝の日』の11月23日をきっかけに、
『食に感謝』する気持ちを改めて意識していきたいと思いながら、、、

Earth & Human 市川海老蔵特別公演 『三番叟』『延年の舞』を観させていただきました。本日11月24日にて千秋楽。

三番叟で五穀豊穣を祈り、延年の舞で無病息災、家内安全を祈りました。

お土産に四つ葉のクローバーの種をいただきました。

春になったら種まきしようと思います。

よろしければ、サポートお願い致します。いただいたサポートはより良い情報提供のための情報収集に使わせていただきます。