東北歩き旅・フォトシリーズ「みちのくHomeward: Walking toward Northeast」

画像1 「Michinoku Homeward: Walking toward Northeast」は、この地域出身の日本人写真家による主観的なアプローチでの、深く個人的なドキュメンタリー写真プロジェクトだ。みちのく、つまり東北での震災から10年が経った2021年、私は旧街道を400kmに渡って歩いた。これは、ジャーナリズムの時事性と私のふるさとへのやや詩的な目線を持った写真ドキュメンタリーだ。 (太平洋開戦の日からちょうど80年。靖国神社の男)
画像2 2011年は、我がふるさとを震災が襲った忘れ得ない年。地震、津波、そして原発事故が約2万2千人のいのちを奪った。私は東北で生まれ育った人間として何もできない自分の無力さに打ちのめされた。(千住の海苔巻きの店・いなり寿司の店、会津若松出身の立花千里さん)
画像3 2021年。新たな意図をもってこのプロジェクト「Michinoku Homeward: Walking toward Northeast」をスタートさせた。正式には江戸時代初期に設定された歴史的な街道を、東京の日本橋からみちのくの我がふるさとまで、古いやり方、つまり徒歩で400kmを旅した。(鳩小屋、埼玉県草加市)
画像4 (カメルーン出身のユージーンは、安定しない労働ビザで働くしかチャンスがない)
画像5 福島の東京電力のエリアにも行ったが、誰も住めなくなったその光景に愕然とするばかりだった。人々が去ってしまった場所に福島政府が新たな道路を作っているのも混乱させられる眺めだった。
画像6 2021年は、コロナの影響で遅延されて開催された東京オリンピックの年でもあった。困難や不安から目を背けているようにも見えるオリンピックの熱狂から離れ、私は北に向かって歩いた。(帰宅中の小学生たち)
画像7 3時間半の新幹線での移動ではなく、震災から10年目のこの時間をかけた旅の私のモチベーションは、1か月間歩いて我がふるさとを密接に観察することだった。この昔ながらの旅の方法により、この国の進歩あるいは後退を間近に観察することになった。
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画像9 ふるさとまでの道のり、そこで出会った人々、そして我が家を撮影した。この写真プロジェクトは変わりゆく、あるいは消えゆく我がふるさとを捉えている。
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