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キャンプに行くならロードバイクですよ


大学のときにもうちょっとがんばっておけば

わたしのサイクリング歴はというと、高校生のときに通学用という名目で12万円ぐらいのブリヂストンのロードレーサーを買ってもらって、それで中学の同級生と何回か遠出したのが始まりです。

千葉市に住んでいたので、日帰りで養老渓谷に行ったり、銚子に初日の出を見に行ったりしました。一番遠くまで行ったのは、那須高原。仲間のお父さんの会社の保養所があったの。山小屋とバンガローがあって、バンガローに泊まったんです。楽しかったけど、最後の坂をどうやって登ったのか思い出せません。なんだかんだで体力があったのね。当時はバリバリの高校男子でしたし。

ちなみに冬は寒いという理由で通学定期を買ってもらい、それ以降は電車通学となりました。ダメ息子(心は娘だったんですけどね)です。

大学に入学したばかりのとき、一緒に受かった高校の同級生に「体育会のサイクリング部に入ろうと思ってるんだけど、一緒に見学に行かない?」と誘われました。

「サイクリングって体育会なの?」ってちょっとバカにしてたんですけど、鴨川沿いをランニングしたあと、花脊峠のヒルクライムというとんでもない目に遭ったんです。花脊峠は、鞍馬神社の先にある峠で、地元の人は酷道と呼んでいます。

平均斜度が8.5度、最大斜度が15度だから、ヒルクライマーに言わせたら初心者向けだと思うのですが、最初は楽で、途中からずっときつい坂が続くんですよ。高校のときに乗っていたバイクで登ったのですが、ロクにメンテをしていないから一番軽いギヤに入らなくて、死ぬ思いをしました。入部は当然辞退。

原付を買ってから登りにいったけれど、ホンダのスカイというぜんぜん馬力のない車種だったので、途中から手押しする羽目になりました。そのぐらいのきつさです。

そのときがんばって入部していたら、今頃はバリバリのヒルクライマーだったかもしれないとちょっぴり後悔しています。

ちなみに一緒に見学に行ったお友だちは入部しました。サイクリングの楽しみは合サイというやつでして、彼は合サイでつかまえた女子大生とのちに結婚したそうです。関東と違って関西はどこに行っても峠ですから、同じ苦労を味わった者同士で恋が芽生えるなんてことはいくらでもありそう。今も夫婦でサイクリングに行っているのかしら。だったらちょっとうらやましいかもです。

東日本大震災後の心のケアに

1999年に今住んでいるマンションを買ったときに、両親からお祝い金をもらったんです。伴侶さんが一部好きに使っていいよと言ってくれたので、安いマウンテンバイクを買ったの。

それでサイクリングにでも行こうかと思ったのですけど、安いだけあって、体力のある女子高生のママチャリにも抜かれる始末。けっきょくあまり乗らないうちに錆だらけになっちゃいました。

今に続くサイクリングの趣味がはじまったのは、東日本大震災のあとでした。

福島第一原発の事故でまずショックを受けて、その後何回かの計画停電で気持ちも真っ暗になりました。なぜか夕方に前触れもなく停電させるんですね。そのうえさらにお仕事が一気に減ってしまって、口癖が「死にたい」になってしまいました。軽い鬱状態だったの。

それではいけないと思っていたところ、うちの近所にイオンバイクの1号店ができたんです。さっそく出かけたら、5万円ぐらいでロードバイクが売っていました。

今考えると5万円のロードバイクなんて、安物買いの銭失いもいいところなのですが、とにかく何かして心を奮い立たせたないといけないと思っていたところだったんです。仕事が減って収入も当然減っていたのですが、5万円ならと買ってしまったのでした。

その頃Facebookでつながったばかりの中学の同級生が、わたしがアップした写真を見て、実は自分も去年ロードバイクを買ったばかりだから一緒にサイクリングに行かないかと誘ってくれたんです。

彼の自宅が千葉市内にあって、そこから九十九里浜まで出て、茂原を通って帰ってきました。自宅からトータルで110kmぐらい走って、同級生の家に戻ってきたのですが、疲れ果てていたので泊めてもらいました。

彼のロードバイクは20万円ぐらいするやつで、性能がぜんぜん違いました。その上、自転車に乗るための足腰を鍛えるためにフルマラソンの大会に出るぐらいがんばっていたのね。途中、何回も置いていかれました。

とはいえ、やっぱりお友だちとサイクリングに行くのは楽しいなということで、その後中学や高校の同級生を誘い、そのうち伴侶さんや近所のたまたま同学年のお友達も誘うようになって、サイクリング旅行に行くようになったのでした。

クロスバイクを2台乗り継いで

サイクリング旅行といっても、自転車をクルマに積んで、現地や途中でサイクリングをするというものです。行き先も九十九里、三浦半島、土浦あたりで、三浦半島には多少の坂がありますが、それ以外は大した坂はありません。

そうなるとロードバイクよりも、普段乗りにも使えるクロスバイクのほうがいいと思うようになり、ロードバイクのオーバーホールが必要になったタイミングで買い替えました。

2016年2月24日。ロードバイクからクロスバイクに買い替える。

けっこう気に入って乗っていたのですが、もう少しいいものがほしくなって、2021年に買い替えました。

2021年6月13日。クロスバイクを買い替える。

この当時は、コロナ禍でさまざまなサプライチェーンがダメージを受けていて、自転車や自転車部品がぜんぜん手に入らなかったころです。それでも近日中に自転車旅行を控えていたので、そのときの店頭在庫から価格と見た目だけで選んだのでした。

なのでスタイル等は気にいったのですが、なんとフロントギアが1つしかありません。乗ってから気づきました(汗)。リアの8段変速のみです。

これは失敗したかなと思ったのですが、自分たちが行くようなサイクリング旅行なら支障はありません。車重も軽くて、けっこうスピードも出ます。ということで、これもわりと気に入っていました。富士サイクルという国内メーカーのものです。

次に買うならロードバイクと思った理由

自転車ソロキャンを始めたのは、2019年5月で、その年は4回行きました。その後コロナ禍が来て、2022年7月末にひさしぶりにソロキャンに行ったのでした。

その年のソロキャンはそれで終わり。2023年に入ってからは、8月に入ってから2週連続で行きました。連日35℃を超える猛暑でしたので、頭がおかしいとしか言いようがありません。

猛暑のせいが半分以上でしょうが、かなり疲れました。8月の1回目で、クロスバイクでは体力の限界だと感じました。それで2回目の帰りに、前回クロスバイクを買った幕張のショップに寄りました。ロードバイクに買い替えるつもりだったのです。

ロードバイクにしようと思った理由は、そのほうが楽だからです。というのは、前年中学の同級生4人で九十九里にサイクリング旅行に行ったときに女性が一人いました。彼女の自転車がロードバイクで、車体がとても軽そう。それでちょっと漕がせてもらったんです。サイズはぜんぜん小さいのですが、とにかく楽。軽々とペダルが回る感じです。

実際、最初は気を遣って遅めに漕いでいたのですが、そのうち他の3人が普通に漕ぎ出してもついてくるんです。それで次買うならロードバイクだと思った次第です。

そのときに車体が軽いほうがいいなあと思いました。で、幕張のショップで、軽くてしかも安いのを見つけたんです。ところがスタッフに「これなんかどうだろうか」と聞いたら、ものすごい塩対応を受けてしまって……。

この店では、2度と買わないと誓ったのでした。

ついのバイクにしようと思ったので

その後、自宅からなるべく近くて、親切そうで、腕も良さそうなショップを探したところ、ライトサイクルというお店が見つかりました。

買いに行ったのは8月22日。60歳の誕生日の約1週間前です。

15万円ぐらいの予算で、キャンプ向きのロードバイクがほしいと相談したところ、GIANTのCONTEND AR 4かREVOLT 2あたりがいいのではという提案を受けました。そして、ちょうど翌日の23日にGIANTのショップ向け展示会があるから、2023年モデルなら安く入るかもしれないので、少し待ってと言われました。

けっきょく、提案された2車種だと納車までかなり時間がかかることがわかり、予算オーバーですが、CONTEND AR 2という車種を買うことにしました。1割引きしてくれたのですが、なんだかんだで22万円ほどかかりました。

2023年9月9日。ライトサイクルさんにて。

前のクロスバイクを買ってから2年ちょっと。ハッキリ言ってもったいない話ですが、還暦を期に、身体が動く限り自転車ソロキャンに打ち込もうと決意したんですね。10年乗れるのか20年乗れるのかはわかりませんが、終のバイクにするつもりもあったので、22万円なら安いかもしれません。

納車は9月9日。前日に組み上がっていたのですが、雨で取りに行けませんでした。当日も午前中は雨だったのですが、午後からは晴れたので取りにいったのです。

誕生日には間に合いませんでしたが、9月11日から手賀沼でソロキャンの予約を入れていたので、それには間に合いました。

2023年9月11日、リキャンプしょうなんにて。

かみか号と名付けたのですが、名前の由来は秘密です。

買ったばかりでしたので、どうしてもディレラーが緩んできます。途中から一部のギヤが入りにくくなったのですが、それでもかなり楽だという実感がありました。

スピードは事前に思っていたほど出なかったのですが、とにかく脚が疲れません。

ただ、そのときはまだシートポストに取り付けるタイプのリアキャリアにクーラーボックスだけを積み、その他のキャンプ用品は80ℓのリュックに詰め込んでいました。重さは約17kgで、背中や腰にけっこうな負荷がかかっていました。これも体力の限界を感じる一因になっていたのです。

そこで10月には固定式のリアキャリアを取り付けて、リアバッグも買いました。そのおかげでリュックの重さが10kg未満になり、背中や腰の負荷がかなり軽減されました。

ということでようやく結論なのですが、自転車ソロキャンをするならロードバイクが絶対にオススメです。

ただロードバイクといってもいろいろ種類がありまして、どういうものを選べばいいのかは、また別の記事でお話ししますね。

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