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かりそめのまなざし 3.祝福の星空

鮮やかに 
世界は転換してしまった。わたしたちが節目の祝いと船内設備の準備をしている間、純白の太陽光はまるで永劫の別れを告げるようにして船の窓から消えてしまった。

これから地球時間で数年間ほどの夜がまたやってくる。

ともなって私たちは、より静かになっていった。


昼と夜、どちらが好き?

・・・夜

わたしが答えると、ちょっと驚いて、うんざりするようなため息が聞こえてきた。

太陽が隠れると、深遠なる暗闇に無数の星たちが輝いている。それを見るとわたしのこころも深く、どこまでも深くなってゆく。
泣きたくなるような、無限のやさしさを感じるのだ。

帰ってきたような。