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a moment a dimention

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夢にあらわれた世界をshort storyにしました。
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2022年10月の記事一覧

コムニ  4

何日歩いただろうか。 ビル骸に生態を成している特殊な動植物に寄り添い、休みながら、じゃりつく歩みをつづけた。 地図を持たず行き先もあいまいながら、いつしか最初に思い描いたひかり背負うあのひとの影だけが、たしかな道の指針となっていた。 そしてもうひとつ、見上げる星々の地図がこの宇宙における場を示してくれ、こころを保つことができた。いつだっただろう、高い樹頭から顔を出し、アニに初めて星々を見せてもらったときの衝撃を思い出していた。身近にあった樹海の世界とあまりに真逆だったから