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奈良に行くなら[8]〜興福寺国宝館編

飛火野から春日大社、東大寺と巡ってきて。

お次は興福寺です。

私が奈良に通い続けるようになったきっかけが、この興福寺、阿修羅像にあります。2007年のことでした。その2年後、東京国立博物館で開催された『国宝 阿修羅展』で一大ブームを巻き起こすのですが、その少し前のこと。当時の国宝館はまだのんびり拝観できる場所で、思う存分、阿修羅さまを独り占めすることができました。現在のように高い場所ではなく、床に置かれたガラスケースの中で目線が合う高さ、目の前で見られました。あんなに間近で見られたのは貴重でしたね。

法相宗大本山 興福寺 公式HP

リニューアルされた現在の国宝館は効果的なライティングも施され、すっかり雰囲気のある空間になりました。阿修羅展直後の混雑ぶりもだいぶ落ち着き、ゆったり鑑賞できるようになったのも嬉しい限りです。

5m以上の高さを誇る千手観音菩薩立像を中心に、阿修羅を含む八部衆立像天燈鬼・龍燈鬼立像などなど、それはもう充実のラインナップ。中でも個人的に気に入っているのが、弥勒菩薩さまと華原磬です。弥勒菩薩半跏像は厨子も美しいんですよね〜。

また拝観のあとのショップも楽しみのひとつ。グッズが充実していて、ついついあれこれ買ってしまいます。

ところで、当時今ほど注目を浴びていたわけでもない仏像を、なぜ私はわざわざ見に行ったのか?

それは...2007年この年、TakamiyことTHE ALFEEの高見沢さんがソロアルバムの中で「Oh〜阿修羅、Oh〜阿修羅♪」と歌っておられたからです。お友だちでもあるみうらじゅんさんが詞を書かれ、高見沢さんが曲を書きました。何でも高見沢さんがみうらさんに渡したデモテープに、サビの「Oh〜阿修羅」だけはすでに入っていたそうで。仏像が求められていると悟って書かれた歌詞だそうです。

後に阿修羅ファンクラブの公式ソングにもなったこちらの曲。ガラスケースの中の阿修羅さまと見つめあいながら、イヤホンでずっとこの曲を聞いていた不届き者は私です。

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阿修羅ファンクラブ公式ソング 愛の偶像(ラブ・アイドル)

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