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奈良に行くなら[14]〜室生寺編

天川村ほどではないにせよ、公共交通機関で向かうにはアクセスがなかなかにハードなこちら。それでも何度も通ってしまう不思議な魅力があります。

まず好きなのがこの朱塗りの太鼓橋。渡る前から昂ります!風情がありますよね。室生寺さんの公式Instaから雪景色を選んでみました。

写真家・土門拳氏が雪の室生寺を撮影するため、門前の橋本屋旅館で雪待ちしたエピソードが橋本屋さんのページにも記されています。

1ヶ月近くなかなか降らない雪を待ち、「もう1 日だけ...」と滞在を延ばした先で出会えた雪景色の美しさはいかほどであったかと想像できます。

さて。雪の話はさておき。令和に入ってから宝物殿も完成し、落ち着いた表情の釈迦如来坐像はじめ、躍動感溢れる十二神将立像など見どころがたくさんある室生寺ですが。室生寺といえばこれ!とひとつあげるとするなら、やはり平安時代に建立された国宝の五重塔でしょうか。屋外に建つ五重塔としては国内最小だそうですよ。

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その美しい佇まいの五重塔を存分に愛でたら、是非とも目指していただきたいのが奥の院。五重塔の脇の階段を更に上へ。この階段が結構キツくて...720段もあるそうなのですが。途中、休み休み、山の空気をすうぅ〜っと吸い込みながら...。石段を登りきったところに奥の院があります。こちらの御影堂には、真言宗の開祖・弘法大師が祀られており。空海が唐で恵果阿闍梨から預かった如意宝珠を、五重塔脇の如意山山頂に埋めたという伝承もあるそうです。

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わたくし数多ある十一面観音菩薩像の中でもこちらの十一面観音さまが、個人的にとても好きで。ゴージャスな光背をしょった優美な表情の観音さま。ふっくらとした頬のそのお顔を見ていると、勝手に歓迎された気になってしまうのですよ。

「そなた、ようまいった」

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JR東海 うましうるわし奈良

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