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存在

いつから隠していたのか
自分でもわからなかった

「最後だけど」
の言葉を口にしたら
込み上げてきた涙

雲の幕がいまにも
降りてきそうな帰り道
湿り気を帯びた風が
たわわな稲穂を圧しながら
通り過ぎていく
存在
それは一幕の
「想い出」としての刻印を
のこしていくように


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