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バッハの作品の中で美しすぎる黄金比を見つけてしまった…

コロナ自粛期間中、情熱的なロマン派や斬新な近現代音楽よりも、なんとなく心が落ち着くバロックや古典派の作品を好んで弾いてしまう。中でもJ.S.バッハと向き合う時間は最高の幸せである。
すでにレパートリーにあった曲の見直し作業、そして新曲を覚えるプロセス。そのどちらも楽しく、毎日あっという間に時間が過ぎてしまう。

そんな中、一つ大きな発見があった。それはバッハの代表作とも言える平均律クラヴィーア曲集より嬰ヘ短調の作品を練習中、前奏曲(別名プレリュード)を弾いている時の事だった…

この前奏曲は途中、フェルマータがかかり、音楽が「一時停止」する瞬間がある。そこで一息ついたら再びテーマがスタートし、後のソナタ形式の「再現部」のような、なんとも印象的な作りになっている。

僕は正直、これまではこの「一時停止」の位置をあまり意識した事がなかった。しかしこの時、ふと楽譜を見ると、この部分が前奏曲の中の黄金比に当たる事に気がつく。
驚きと感動で鳥肌が立ってしまった。

せっかくですので以下の動画でご紹介します。演奏の1:52〜1:54にご注目ください!

響的にも、構造的にも、あまりに美しすぎる黄金比。今後はこの瞬間を大切に演奏して行こうと心に決めた瞬間だった。

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(©︎みゆじック公式ノート、2020)

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