クイズの答え

 「世界一の教材は何か?」というクイズ、皆さん答えは分かりましたか?

 正解は、「自分の間違った答案」です。当たった方は、私が言いたいことはもう分かってらっしゃると思います。自分が解いて、間違った答えを書いた答案は、本当に宝の山です。

 まず大切なのは、なぜ間違ったのかを分析することです。
 数学なら、①公式を覚えていなかったのか、覚え間違えていたのか、②符号を忘れていたのか、③単なる計算ミスなのか、④図形の性質を忘れていたのか、などなど。
 英語なら、①単語や構文を覚えていなかったのか、②品詞を勘違いしていたのか、③二つの意味がある言葉の一つの意味しか知らなかったのか、④時制を間違えていたのか、⑤リスニング問題に耳が慣れていなかったのか、など。

 間違うにも色々な要因があります。そして、間違った要因を分析することで、次に自分がやるべきことがはっきりと分かります。

 ①暗記・訓練が足りなければ覚える、②ミスをしてしまうなら、しないために何を変えればいいか考える、③自分がミスしやすい傾向を掴んで、解いている途中に意識する、などの対策をとることができます。

 幸か不幸か、学生さんはたくさんテストを受けるので、間違った答案なんてたくさん手にする機会があると思います。それを、毎回分析して、理解できていない部分を明らかにして、次は間違えないよう勉強し直し、次から気をつけて対策をする人が、どれくらいいるでしょうか。伸びる人と伸びない人の違いはここにあります。

 テストは良い点を取るためにあるのではなく、自分の苦手をハッキリさせて、次に繋げるためにあります。

 答案用紙をただの紙屑にするか、成績を伸ばす材料にするか。

 次に、宝の山が手に入るのは、いつですか?

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