三鷹

あなたたちの吐く息の色が、生活が、現実が、ここに宿って、またここを去っていく
言葉があなたの手に渡り、体を巡り、今夜のあなたの温度を変えた
あなたは　吹く風の温度が変わったように感じる
そのことを　いちいち大事に思っているよ

どうしてあなたの人生に　わたしが登場したのか
あなたがここに来たのか
考えることもあるんだけど　そんなことはよくて　その話は　未来で線が地図になったとき　あるいはひとつの絵になったとき　またしたいよ

ずっとここにいてほしい　心からそう思っているよ　でもそんなことってないです　わかるよ

おつかれー

おやすみー

また終わりが来て
また終わりが来て、ほんとうに会えなくなって絶望する
絶望しても

これからもまた、今まで通り、しばらく寝て　なんとかベッドから起き上がり　部屋を出よう
少しずつ変わっていく体質を少しずつ受け入れながら
ずっとここにいてほしい

おれは　おまえとおれのことを信じるよ