1つ目の作品に出した、ある女の子の話。 大事な大事な、親友の話。 ある女の子は、出会った時からかわいかった。 ずっとずっと、今も、かわいい。 それが、あの子を苦しめることも、ある。 わたしたちは、高校2年生のときに、共通の友達を通じて、知り合った。当時のわたしは頭がおかしいことがステータスだったので、TOKIOの城島茂の写真をアイコンにし、仲間内で笑っていた。(いや、笑っていたのはわたしだけかもしれない。)その状態で知り合ったあの子は、相当困惑したと思う。それでも、あの子
拙い日本語で、書き綴ろうと思う。 過去の話を。 小学校6年生の時に、父が死んだ。 享年、38歳。癌だった。 あの日はたしか、友達とプールに行く約束をしていて、祖母から電話がかかってきてから、友達に断りの電話を入れ、仲の良かった事情の知ってる友達にだけ、病院に行くと伝えた。 その時は、まだ生きてると思っていた。 1人で電車に乗り、なんとか頑張って病院に着いたら、もう父はすでに息を引き取っており、死に目には会えなかった。祖母は泣いてわたしの名前を呼んだ。 わたしも一緒に静か