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ファッション写真界の革新家、ノーマン・パーキンソン

ファッション / ポートレート写真家である、ノーマン・パーキンソンの日本初個展が東京で行われるということで、これは見に行かねばとやって来ました目黒・ブリッツ・ギャラリー。

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ノーマン・パーキンソンとは

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ノーマン・パーキンソンは20世紀で最も偉大で影響力のあったイギリスのファッション写真家で、ファッション写真の世界に革新をもたらした人物である。

ところが、パーキンソンはとあるインタビューで、自らを「ファッション写真家ではない。」と発言している。

「ファッション写真は迅速な売上をあげるため、より多くの服の撮影を行うが、私は人を撮ることを心から楽しんでいるので、モデルがその服を所有しているように見える必要はない。」と語る。

確かにパーキンソンの写真からは人間賛歌のような愛が強く伝わる。


ノーマン・パーキンソンのキャリア

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パーキンソンは第二次世界大戦前から戦後にかけて、若くして成功した人物と言えるだろう。

・1931年(18歳)
ウェストミンスター・スクールを卒業。
宮廷写真家の見習いとして写真家のキャリアをスタート。

・1934年(21歳)
友人と自身のスタジオを設立。

・1935年(22歳)
ニューヨークで創刊した世界最古の女性向けファッション雑誌「Harper's BAZAAR(ハ―パース・バザー)」誌に雇われる。

1939年 ー 第二次世界大戦勃発

・1941年(28歳)
ハイファッションの最先端を行く雑誌「VOGUE(ヴォーグ)」の写真家として雇われる。

1945年 ー 第二次世界大戦終結

・1964年(51歳)
フリーランスの写真家として活躍し、ビートルズやデヴィッド・ボウイ等多くの著名人を撮影。

・1990年(76歳)没


作品の特徴

彼の写真はキャリア初期から革新的と言われていた。

戦前のファッション写真といえば、写真スタジオで光やモデルをコントロールする撮影が主だったが、パーキンソンはストリートや遠隔地など自然な環境での撮影を行い、モデルにダイナミックな動きとユーモアを与えた。

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彼の表現は「ドキュメンタリー・ファッション」と呼ばれ注目を浴びる。

彼は撮影場所を見つけるセンス、どんなシュチュエーションからもパワフルなイメージを引き出すことに長けていた。

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コミュニケーション能力が高く、映画スターであろうと、ロイヤルファミリーであろうと、誰に対しても物怖じしせず、モデル達にユーモアと安心感を与える存在で、モデル達はいつも喜びに満ち溢れた表情をしていた。

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まとめ

ドキュメンタリー性のあるストリートでの撮影でファッション写真に革新をもたらしたノーマン・パーキンソン。

時代の流れはパーキンソンのような革新者によって変革し、またそれを変えようとする変革者が現れる。時代に反抗出来る者こそが革新者なのだ。 

#レポート #アート #写真家


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