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シャネルのクリエイティビティに触れる、「マドモアゼル プリヴェ展」
先日、東京・天王洲アイルにて開催中のシャネルの展覧会「マドモアゼル プリヴェ」に行ってきました。
予約をすれば無料で入れるのですが、美術展に匹敵する充実した内容で無料というのが驚きです!
エレガントで華やかな空間に包み込まれた展覧会についてレポートします。
私のシャネルへの偏見
私は元々シャネルにはあまり興味ありませんでした。
身分違いだし、ハイブランド好きの女に対してもなんともいえない気持ちを持っていたくらいです…。
しかし何故こんなにもシャネルは人を魅了しているのか?時代を超えて長く愛され続けているのか?
そのブランド力というものに興味があったのです。
シャネルのクリエイティブな世界への旅
展覧会に訪れてみると、シャネルが、「色」「数字」「シンボル」に特別こだわりを持っていたのが分かります。
その色へのこだわりを「白の部屋」「ベージュの部屋」「赤の部屋」というように、展示空間に反映させていたのが印象的でした。
シャネルの洋服をこんなに近くでまじまじと見たのは初めてでしたが、美しかったです。
衣装のカラーに合わせてマネキンの色も変えている演出も見逃しませんでした。
この細かい世界観の作り込みこそが観客に違和感を感じさせず自然に見せてくれてるんですね。
私はシャネルの洋服を美形に着させてそれを撮りたい。そんな気持ちです。
最後には壁一面に飾られたスケッチの数々を見ることが出来ます。
何からインスピレーションを得ていたのか?一つの装飾への試行錯誤が伺えます。飾りたいくらい素敵でした。
映像作品・映画の上映
別館では映像作品と映画の上映があります。世に出ていない特別なものなので見る価値ありです。
映像作品はシャネルの人生や哲学がまとめられており、「シャネルの人生ってこんなだったんだ…。なんてかっこいい女性なんだ。」と私もすっかり永遠の反逆者であるシャネルのファンに。
女性を奮い立たせてくれるシャネルの言葉が、今の私に刺さりまくりました。
“ 望みなさい、不可能なことを、自立するのです。”
映像と映画すべて見ると1時間以上で結構長いですが、私は2周見ました。2周見たけど飽き足らず、また見たい気持ちです。
ジャン・ポール・グートとシャネル
シャネルといえば、イメージメーカーであるジャン・ポール・グートのアートワークの展示も期待していたのですが、それは全く無かったです。
シャネル自身のクリエイティブにフォーカスした展覧会だったので、それは仕方ないのかも…ということで代わりに私がご紹介します。
シャネルが1990年に発表した男性用香水「エゴイスト」や、ヴァネッサ・パラディが出演した香水「coco」、ブランド初の丸いボトルを起用した香水「CHANCE」の広告映像を手がけたのがジャン・ポール・グート。
一度見たら忘れられないインパクトで、女性が好きな世界観だと思います。
展覧会の最後には、ポーチとカタログも頂きました。こんなサプライズプレゼント、戦略と分かってても嬉しい…!
展示は一部を除き撮影可能。SNS映えする記念撮影場所もあって、拡散効果も上手く取り入れているところもさすがでした。
まとめ
昔からシャネルはシャネルとしてあり続け、ブレないスタイルを貫き通しました。
顧客はそのスタイルに共感し、哲学や精神、ストーリーにお金を払っているのだとこの展覧会で分かり、ガブリエル・シャネルという人物に大変興味が湧いてきました。
じゃあ、他のハイブランドはどんな独自のスタイルを持っているのだろう?と興味の出るきっかけにもなり面白かったです。
あと、こういったイベントでは運営スタッフも大事だったりして、もし私がこの展覧会のディレクションをするなら、スタッフ全員モデル並みのスーパールックスを揃え、シャネルのスーツを着せ、より完璧で非現実的な世界に観客を連れて行きたいです。
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