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語学オタクのアラ還主婦のスマホひとつで海外旅行〜其の十〜

こんにちは。ペーパーガイドの旅人Gerryです。

以前にも書きましたが、フェルメールの絵が好きです。日本で展覧会があれば必ず行きます。夢は作品を全て見ること。これまでに全作品36点中(1点は行方不明)26点を見てきたので、残り9点です。なんとか制覇したい・・・。

せっかくヨーロッパに来てるんだからフェルメールの絵を見ずして帰れない、ということでロンドンではナショナルギャラリーとケンウッドハウスで彼の絵を鑑賞することにしました。

バッキンガム宮殿で1枚見逃しちゃったのはかえすがえす残念でしたが・・・(たまにこういうことをやらかします)。

ロンドン🇬🇧倫敦🇬🇧London ~Episode 4~

アートな一日〜前半〜

ナショナルギャラリー

英国のいいところの一つは、美術館や博物館の入場料がいらないってところ。
Free entry. なんて素敵なんでしょ。

トラファルガースクエアの目の前です

人々に芸術を気兼ねなく楽しんで、知的好奇心を満たしてほしいという理由で、基本的に入場料は取っていません。ただ、寄付をしてくださいというお願いはあちこちに書いてあるので、少しは寄付するのもいいかも。専用の端末があり、カード払いで寄付もできるので、お金を持ち合わせていなくても大丈夫です。寄付のハードルが低くていいですね。

ロンドン初体験の友人を連れて、まずはナショナルギャラリーへやってきました。
最寄駅はCharing CrossまたはLeicester Square。駅からは少し歩きます。

館内の地図は有料で販売されています。入場料を払わず、寄付もしなかったので地図くらいは買おうと思い£2払って購入しました。

美術の教科書に載っているような傑作がこれでもか、というくらい展示されていて、とてもじゃないけれど一日では見て回れません。何日か通いたいよ〜〜。

今回の目的はフェルメール一択だったので、入ってすぐに係員のおじさんにフェルメールの展示室を尋ね、「ヴァージナルの前に立つ女」と「ヴァージナルの前に座る女」の2点とご対面。

フラッシュ使わなければ写真撮影OKというのも嬉しいですよね。ヨーロッパの美術館ではOKなのに、日本の美術館ではNGなの、納得がいかない・・・。

ヴァージナルの前に立つ女
ヴァージナルの前に座る女

あぁ、やっぱり本物はいいですねぇ・・・。350年も前に描かれたものとは思えない。当時の空気を吸った絵の具で描かれた絵が目の前にあるっていう奇跡にしばし目を奪われます。

青と黄色がとてもフェルメールらしい色合いで、とっても好きなんです。青はラピスラズリという宝石からできているのですが、黄色の絵の具はとんでもないものから作られているんですよね。ご存知ですか?答えは最後に。

近くにあったのが、ゴッホとモネの絵画たち。誰もが知っている傑作があちこちにあります。ほんと、贅沢な空間ですよね。このエリアだけでも入場料払いたいくらい。

ゴッホとモネも好きです

ケンウッドハウス

あまり馴染みのない名前の美術館です。フェルメールの「ギターを弾く女」が収蔵されています。

ただそれだけのためにこの美術館を訪れました。

ロンドン市内からだと地下鉄を乗り継いで約40分、最寄駅から徒歩で25分ほどです。
Google mapがあれば大丈夫。多分(なにしろ方向音痴💦)。

North End Road Golders Hill Parkという小さな駅で電車を降り、そこからはGoogle mapを手にてくてくてくてく・・・・・・・・。

え?お城?こんな家が並んでいる区画もありました


閑静な住宅街の中を歩きました。大きな家が立ち並び、幹線道路から外れているのでとても静かです。歩いている人なんか、私くらい。ちょっと小腹が空いたのでチョコクッキー(先日ダブリンのホテルで朝食としてもらったやつ)をかじりながら歩くこと25分。

森の中に佇む美術館。

Kenwood House

こちらも入場料は取っていません。中に入ると「ようこそおいでくださいました、どうぞゆっくり見ていってくださいね」と歓迎されました。他人の家にずかずかと入っていくようでちょっと気が引けたのですが、堂々としてて大丈夫。さて、お目当てのフェルメールは何処・・・・・。

紆余曲折を経て、ギネスビールの初代会長のギネス氏の個人コレクションを展示するために使われたお屋敷を美術館として公開しているためか、絵画にはなんの説明書きも付けられていません。本当に、自然に部屋に飾ってあるという雰囲気です。

お金持ちの絵画コレクターの知り合いの家を訪ねて絵を見せてもらっている、というシチュエーションがピッタリくる感じ。

ギターを弾く女

あぁ、もういつまででも見ていられる・・・。正面から見たり、左右から見たり。ためつすがめつ眺めることしばし。これ!毛皮の縁取りのある黄色い上着。これぞフェルメールというやつ。一人で来ているので好きなだけ眺めていられるのは嬉しいですね。来てよかった。

フェルメールを堪能したらお次は博物館。
英国といえば大英博物館。ケンウッドハウスから電車を乗り継ぎ、次は大英博物館を目指します。

ここまで読んでいただきありがとうございました。
ロンドンの旅、もう少し続きます。

To be continued.

フェルメールがよく使っていた黄色の絵の具。「インディアンイエロー」というインド・ベンガル地方の特産の顔料でできており、マンゴーの葉だけを食べさせた牛の尿を集めて作られたそうです。ちなみに青い絵の具は宝石のラピスラズリから作られた「ウルトラマリンブルー」という顔料によるものです。高価なものであったにも関わらず、フェルメールは借金してまで使い続けたそうです。









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