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町を周遊し、デザインを体感する「MIYOTA DESIGN WEEKEND」開催レポート | 11/3-5実施

こんにちは、ミヨタデザイン部です。
今回は、11月3日〜5日に開催された「MIYOTA DESIGN WEEKEND(MDWE)」の開催レポートをお送りします!


人が集い、食と音楽を囲んだオープニングイベント

MDWEのスタートを彩るオープニングイベントは、マルシェと音楽(DJ&LIVE)をかけ合わせたにぎやかな時間。近隣地域の人にも足を運んでいただきたい想いで、イベントの始まりはオープンな場に。

農協の建物を利用したコワーキングスペース「Gokalab.」

会場となったのは御代田町「はたらくを広げる」を掲げるコワーキングスペース「Gokalab.」です。

イベントは御代田町で活動されている「みよたの広場」のメンバーたちによる餅つきでスタート! イベントの開催時期は実りの秋。3日間の幕開けと今年の米の収穫を祝うべく、その場にいた方々につきたてのお餅がふるまわれました。

代わる代わるその場に集まったみんなで餅をついていきました
お好みのトッピングでいただきます!

マルシェの企画進行は御代田町の古民家「atelier Rom」を拠点に活躍されている料理家・岡本雅恵さん(ましゃさん)と佐久市「Maru Cafe」の柳澤零さん(レイさん)。

岡本雅恵さん(写真左)と柳澤零さん(写真右)


食と農を愛し、これまで多くの人のお腹と心を満たしてきた二人が御代田町周辺、そして県外まで枠を広げてイベントを盛り上げてくださる仲間に声がけ。生ハム、ビール、おにぎりなどなど、総勢12組の出店が叶い、参加者と出店者の交流も次々と生まれました。


【オープニングマルシェ出店者の皆様
1.spice kitchen morchang(ビリヤニ)
2.田寧 たんぼね(酵素玄米おむすび)
3.くだものと僕(ドリンク)
4.Gokalab(おやき、ドリンク)
5.porco salumeria (生ハム)
6.daen(焼き菓子)
7.Maru Cafe(サンドイッチ)
8.Rom(お惣菜)
9.Nobara Homestead Brewery(クラフトビール)
10.井出香穂(葡萄酒倶楽部)
11.BrewingFarmers&co.llc(どぶろく)
12.芙蓉酒造(クラフトジン)

いい時間にはいい音楽が付き物。
DucaismのDJで和やかにスタートしたマルシェ会場。

御代田町の農家であり、DJとしても活動するDucaismさん
収穫祭のイメージに合わせて、会場は色とりどりの野菜で飾り付けられました。

イベントの中盤に差し掛かり、EIKO HARAさんのLIVEがスタートすると、そのウィスパーボイスに会場の雰囲気はムーディーに!

Eiko Hara
TokyoをベースにDJ・音楽活動を始める。大学卒業後「W HOTELS & BURN STUDIOS PRESENT DJ LAB 2012に選出され1年間のツアーを終えた後、活動の拠点を NY / LAに移す。その後いくつかのリリースを経て日本に帰国。ラジオを通して世界に溢れる様々な価値観を共有し、未来のためにできることをテーマに声を発信中
気づけば会場には大勢の人々が


そして、クライマックスを迎える頃、川辺ヒロシさんのDJにより会場は一体感に包まれました。

川辺ヒロシ
TOKYO No.1 SOUL SETの屋台骨を支えるトラックメイカーであり、そのバックグラウンドに不可欠なクラブDJとしての長いキャリアの中で数多くの伝説的なパーティーのフロアを沸かせてきた。最近ではYOUR SONG IS GOODのサイトウ "JxJx" ジュンとのB2Bユニット”DISCO MAKAPUUでのDJ活動も。 プロデュースワークとして、小泉今日子他多数。

たまたまGokalab.に立ち寄った地域の方、MDWEのチラシを見て足を運んだ方、出店者のファンの方、約4時間のオープニングイベントは老若男女問わず、同じ食べ物、同じ音楽に興じ、同じ時間を共有する喜びが溢れていました。

町を周遊する楽しみを。御代田周辺6ヶ所のスポットで行われたメイン展示 

MDWEのメインコンテンツ、3日間の展示は全国から集結してくださった23組のアーティスト、企業の皆さま。
会場、周遊ルートとなったのは御代田・軽井沢にかけて広がる以下のスポットです。

【MDWEの会場 / 周遊ルート】
・御代田駅待合室
・カネト駅前ビル
・MMoP
・haluta BLÅ /still
・CORNER SHOP MIYOTA
・SAMNICON

各会場には「MATOYI」が置かれ、周遊の目印となりました

【MDWE 出展者】
1. the amana collection
2. 石巻工房
3. 上原かなえ+御代田北小学生
4. KMNR™️(カミナリ)
5. 菅野大門 by A4
6. 工芸の五月
7. konst
8. ザ・コンランショップ
9. shigeki fujishiro design
10. Shoko Harada | WA modern calligraphy
11. 鈴木 僚
12. Dai Ukawa
13. TOSHIKI
14. 内藤真帆
15. NEW CRAFT HOUSE / 新工芸舎
16. NEW LIGHT POTTERY
17. BIRDS’ WORDS
18. PLAY DESIGN LAB(株式会社ジャクエツ)
19. YUKI HIDANO
20. MAS by karimoku @watarukumano
21. 丸田 平+カネト
22. yaso
23. RondadeTomoo Nishidate

前日の準備の時点から、期待感高まる展示の数々!
お子様も楽しめる遊具やつい座りたくなる小さな椅子など体験型の展示や、器、お茶など日常使いできるプロダクトの販売も。

工芸の五月の「かわいい椅子には旅をさせよプロジェクト」@MMoP
shigeki fujishiro design / YUKI HIDANOMAS by karimoku @hauta
菅野大門 by A4の「BIG tumi-isi」は子どもたちに大人気 @MMoP
上原かなえ+御代田北小学生によるヒンメリ作品。
展示会場は御代田駅にこの秋新しく完成した待合所

暮らしのそこかしこにデザインがあることを、展示のひとつひとつから感じられたのではないでしょうか。
また、各会場に足を運んでみると、先ほどあの会場で出会った方がこちらにも!
10月に完成した「MIYOTA 周遊マップ」を片手に、まさにスポット間を周遊してくださっている方を多数お見かけすることができました。

会場のひとつ「haluta BLÅ(ブルゥ)」には3日間キッチンカーの出店も。
嬉しいことに天気に恵まれた3日間。家族連れで会場へ来てくださりランチを食べ、ゆっくり展示を見る方も多く見受けられました

多様な講師に学び、手を動かす!
デザインワークショップ

今回、MDWEの会期中に参加型のイベントとして、ワークショップを7回、トークイベントを1回 計8回の関連プログラムを実施しました。
御代田に拠点を置くアーティストや、遠くは関西方面からお越しになった講師の方も!

また、御代田にゆかりのある「中銀カプセルハウス」にまつわるトークイベントも実施しました。参加者は町内の小学生はじめ、佐久地域の子どもたちがメイン。
ひとつひとつのワークショップの様子、詳細は別の投稿で詳しくお伝えします。

【開催したワークショップ / トークイベント】

〈11/3 実施〉
蒸留と調香ワークショップ
 講師:yaso
tumi-isi を削って色塗ろうワークショップ
 講師:菅野大門(プロダクトデザイナー)

〈11/4 実施〉
探して集めてつくる色とりどりなコラージュアートワーク
 講師:鈴木葉音野(アーティスト)
オリジナルのRe.珪藻土コースターを作ろう
 講師:内藤真帆(プロフダクトデザイナー)
3Dスキャンで自分のミニチュアフィギュアをつくろう
 講師:緒方壽人(エンジニアデザイナー)
トークイベント「御代田のカプセルハウスK」
 
登壇者:黒川未来夫

〈11/5 実施〉
簡単箔押し×和モダンカリグラフィーであそぼう!
 講師:原田祥子(和モダンカリグラフィーアーティスト)
御代田のライ麦でモビール"ヒンメリ"をつくろう
 講師:上原かなえ(クラフト作家)

3日間のイベントのフィナーレ「クロージングイベント Echo - 交わる波紋」

3日間の締めくくりとなるクロージングイベント、会場はMDWEで一番大きな会場にもなったMMoPのEXHIBITION棟。

Norio
映像作家として活動する岡本憲昭の音楽家プロジェクト。 数々のドキュメンタリーフィルムを制作する中で得た土着的視点をベースに音楽作品を制作。 今秋11/3にシアトルのレーベル「Hush Hush Records」よりアルバム「Daidara bou」をリリース。

映像作家として活動する岡本憲昭さんのプロジェクト「Norio」によるアンビエント音楽の演奏により写真展のテーマでもある「風景」と相まって、来場者は視覚だけではなく、聴覚も合わせての鑑賞となり空間全体が一つの作品のような景色が広がりました。

Trio Fascination
2013年、TICAのボーカルである武田カオリ、レピッシュのベースtatsu、そしてジャスからロック、インプロビゼーションまでさまざまな分野で活躍するSAXの田中邦和の3人にて結成。不定期で活動中。 ベース、サックス、歌という異色の編成なトリオでジャズからポップスまで幅広く演奏します。

また、TICA 武田カオリさんを筆頭にサックス奏者の田中邦和さん、LÄ-PPISCH tatsuさんで結成されたバンド「Trio Fascination」の音楽では、その歌声と管楽器、ベースのハーモニーによって、風景に入り込んでいくような没入感を体感。

来場者の方々は会場の床や2階の渡り廊下など思い思いの場所でしばしの時間音楽に浸りました。

クロージングパフォーマンスは、陽も暮れるのが少し早まるこの時期、夕暮れとともに3日間続いたイベントのフィナーレにふさわしい一体感に包まれて幕を閉じました。

MDWE1年目を終えて

今年、初開催となった「MIYOTA DESIGN WEEKEND」。
最後にイベントの主催「ミヨタデザイン部」の主宰者 前村達也のコメント(Instagramの投稿より)を引用してレポートの締めくくりとさせていただきます。

同時多発的に町全体を楽しむために、各会場での自主企画による連帯感づくりに一番労力をかけました。その場の特徴に合わせた楽しみ方をなるべく自然な形で少し手を掛ける。

お隣の小諸や軽井沢のような歴史や文化の長い蓄積がない町だけに、自然によるもの、そしてその場にある情景を活かしたイベント周遊となりました。

一つは昨年から地元企業に相談を受けている改装前の築50年の建物もそう。展示会場として使用してもらえないか、との問いに、二階の前住民の生活の痕跡が残るそのままの場所で、今とこれからを繋ぐ場所になればと、建物とその周辺住民のドキュメンタリー写真を展示。

御代田の文化施設ともいえるMMoP御代田写真美術館では、開館当初から構想していた文化施設に子どもが滞在したくなる場、としての設えでジャクエツさんの遊具、そして菅野大門のBIG tsumiishiを設置させてもらった。文化施設における人の賑わいは子どもがいれる大人の場所が必要というのは、2017年のヨーロッパ文化施設周辺リサーチで、日本には足りていない絶対的な設えだ。特に時間をかけて見る写真展会場なら尚更。そばで子どもの「早く帰ろうよ〜」コールも抑えれることになるw

他にも、御代田では楽しめないインテリア雑貨の展示販売でバーズワーズの出展やTHE CONRAN SHOPとの協働でイベントの中心地として賑わいがあった。

また、60年代からあるデザイナーの避暑地ともいえる普賢山落にできたSAMNICONは、当時の別荘建築の周遊散歩はもとより、そこに訪れる人を御代田の生活者のように感じさせてしまう居心地の良さ、そして地形を活かした庭づくりや商住融合する空間が魅力だ。

賑わいのない駅前に集ったワークショップ参加者から、町の中心を抜けて標高1000mの浅間山麓の森の別荘地まで、小さいながらに色んな側面を見れる展示会場になったのも場を提供してくれて、且つ一緒に企画を立ち上げていただい方々のおかげです。

ありがとうございました!

https://www.instagram.com/p/Cz5V1MvS5Md/

〈photo by 丸田平

【令和5年度 長野県元気づくり支援金対象事業】

【関連記事】

各周遊会場・イベント・ワークショップなどはコチラのリンクからご確認ください。
▼MDWE 公式インスタグラム:
www.instagram.com/miyotadesignwe
▼MDWE 周遊会場用 Google Map
https://www.google.com/maps/d/edit?mid=1pTSe2lTiuMFwc2HAnfcZF4nXCQQaxfk&usp=sharing

問い合わせ先:
公式LINE|ミヨタデザイン部_グループ
メール|miyotadesign.dept@gmail.com
公式Instgram|@miyota_design


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