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嵐の中でも「僕のwonderful world」

昨年、一年の目標に「笑って歩こうよ」を掲げていた。
達成できたかどうかはわからないが、昨年の今頃よりは比較的穏やかな気持ちで過ごせているように思う。

私はかつて、「笑って歩こうよ」における笑顔の意味を心の鎧であり、自己防衛のための仮面だと解釈していた。
今も同じ解釈を持ち続けている部分はあるが、もう少し肩肘を張らずに周りを見てもいいのではないかと思えてきた。

今までの私は、不安にならないことこそが不安だった。
明るい未来を思い浮かべても裏切られるかもしれない。どんな不幸が来ても耐えられるように、予め暗い未来を予想しておこう…というような。
私にとって、不安になるということは自己防衛だった。
だが、そんなものが私を救ってくれたことなど一度もなかった。
自分の周りやまだ見ぬ未来を勝手に敵視することの愚かさに気がついた。

「笑って歩こうよ」は見えない敵に向かってものではなく、同じ時代に生きる仲間たちに対するもの。
自己防衛のための偽りの笑顔ではなく、たとえ外は嵐でも、愛するものに目を向けて、それらを慈しもうとする姿勢のことなのだろうと今更ながら思い直した。

たとえ何があったとしても、ASKAさんはじめ、愛する音楽がある。
たとえ会ったことさえなくても、同じ音楽を愛する人達がどこかにいる。
それに気がついた今、この先の未来にどんな困難があったとしても
「春休みをリュックに入れたような とっても穏やかな 僕のwonderful world」
そんな世界の中で生きていけそうな気がする。

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