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マサオプション『5年後の我々へ』をみて



アートにエールを!参加作品のマサオプション『5年後の我々へ』をみては、こんなことを感じたり考えたり、こう受け止めましたというような心持ちをあらわしてみました。


明るい窓のある部屋から、オンラインで届く手紙。
きれいで気持ちがかるくなるメロディにのって、4つの部屋から、4人4様の手紙が始まって、
ピンポン押して、という細やかな動きに目を惹かれているうちに
4人の話がつながっていたりそうでなかったり。
こういうときあるなと自分に重なるところに共感したり、そうであれたらいいなということに励まされたりします。

二つに分けられた、ほんとは分けるものもないのかもしれない世界や、それぞれの「考え」ごと、気づく暇もなくきたけれど、気づいたこと。
この数か月を過ごすあいだに見えてきたもの、キーワードから自分のなかにもいろいろな気持ちが浮かんできて、
どうにも楽しいことばかりではないから、胸をつかれるのだけど

「あっという間に、何気なく」
見過ごしたり忘れたりしてしまうけど、
「胸焦がすことが見つかったり」するかもしれない、そんなことを想えるから、いいなぁと思います。

連想ゲームのように韻を踏んだ言葉と、もう一つの言葉のような動きが、みていて心地よくて。

「自粛期間中連想ゲーム」のような言葉の羅列で、マンゴー(きっと宮崎産)という言葉が嬉しげに耳に飛び込んできて少し笑ったり、申請という単語に、申請、面倒なものですねと頷いてみたり。


クジラが渡る空、
楽しげな空や、色とりどりの、静かに澄んでいる、深く遠くまで続いている
空に向かっている窓のなかにたくさんの「我々」の気配がある。
わたしも、遠くで交わされているクジラの声に耳をすましてみる。

いろいろな空の中を渡っているクジラの絵が
それぞれの部屋に戻っていくときの笑顔、がなんだか、どうよ?っていたずらぽくみえて。
凝っていた気持ちや不安を、波が洗ってくれるようで
うわーってなりながら見ているこちらを覗かれたような気分になるけれども、それはそれで心地よかったりします。


これ伝わっているかな?と聞かれたら、
うん、伝わってる、と思う。って答えて、いやでも、もう一回見て見ようと

子どもが何度も尋ねては同じ答えをもらって安心するように
また見ています。

それから、
画面の切り替わりだったり、窓が増えるタイミングだったり、すごく自然に同じリズムで増えたり減ったりするから、安心して言葉や動きを楽しめるけれども、綺麗にリンクするって大変なんだろうなとそんなことを思ってみたりもして、まるで後ろから引かれたようになめらかに淀みなく振り返る動きに、自然とみえるってすごいなあと感嘆するから、何度も繰り返してしまいます。

そんなかんじで、あっという間に、でもたっぷりとした10分間をすごしました。


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