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【三好市】保護猫活動「まち猫フルネス」 - 社会課題への取り組み

こんにちは!三好市商​​工政策課です。

今回は、「一般社団法人まちねこフルネス」の取り組んでいる保護猫活動を受け入れサポートしているサテライトオフィスについてご紹介します。

三好市では市民の皆さまより、野良猫(飼い主のいない猫)に関する苦情や相談が多く寄せられており、人も猫も幸せに暮らすには、まだまだ課題が残っています。また三好市は四国一広い面積を持ち、そのほとんどが山間地域であるため、野良猫が繁殖しすぎると全域での管理が難しく、環境悪化に繋がってしまいます。また近隣に不妊・去勢手術を受けられる動物病院がなく、野良猫を連れて行くことが大きな負担となっている現状があります。

そんな課題に対して、三好市で保護猫ルームを開設し譲渡活動をサポートされている、株式会社ハレとケデザイン舎(以降、ハレとケ)の代表である植本さんへのインタビューを通じ、三好市での保護猫に関する取り組みについてお届けします。

ぜひ最後までお付き合いいただけると嬉しいです。




お話しを伺った方

植本 修子
千葉県出身。2014年にIターン移住・起業し、株式会社ハレとケデザイン舎の代表取締役。廃校をリノベーションし、旧出合小学校にて「注文の多い誘眠店」、旧下野呂内小学校にて「シモノロ・パーマネント」として活用している。クリエイティブ・ディレクタ−、デザイナーを務める。




保護猫活動「まち猫フルネス」とは

ーどういう経緯で保護猫ルームを開設されたのでしょうか?

三好市には野良猫がたくさんいます。この猫たちの手を借りたら地域の課題解決の糸口になるのでは?といった発想から、私たちの活動は始まりました。

保護猫ルームの運営を行っている一般社団法人まち猫フルネスの代表は、もともとハレとケで働いている女性が務めています。新しい事業を応援したいという思いもあって、私も全面的に一緒に関わっています。そして、まち猫フルネスの活動をハレとケの中でできれば良いシナジーが生まれるのではと思い、廃校カフェ「ハレとケ珈琲」の敷地内に譲渡を目的とした保護猫のための施設を受け入れ委託しました。

ー現在、保護猫は何匹いるのでしょうか?

今は6匹の保護猫がおり、将来的には10〜20匹ほど預かる予定です。まだ場所や人に馴れていない猫もいるため、それぞれが馴れてきたら受け入れ匹数を増やせると思っています。

子猫のうちのほうが譲渡先が決まりやすいので、たくさん会いに来て検討していただければと思っています。また、譲渡会は定期的に開催していきたいと考えています。

ーどういった猫を保護しているのでしょうか?

基本的には野良猫を保護しています。三好市では地域猫として扱われていない猫が非常に多いんですよね。

また、県のアニマルケースワーカーさんと相談しながらどういう風に保護していくかを決めています。大人の猫は捕獲し不妊・去勢手術後元の場所にリリース(TNR)しますが、子猫は一度保護すると野生で生きていくのは難しいため、里親探しが始まります。主にその部分をまち猫フルネスの保護猫ルームが担っています。


人懐こい猫と一緒に楽しめるメニュー

ー保護猫ルームでお客様が体験できる内容について教えてください

メニュー自体は5つ設けていて、そのうち1つは猫とマインドフルネス「まち猫フルネス」です。猫のやわらかい毛をなでる感触に集中し「今ここ」を感じることでマインドフルネスになると言われており、根気よく膝に乗ってくれることを待って、ぜひ目を閉じて手触りだけに集中することで「今ここ」を感じてもらう体験をしてもらうというものです。

実は、猫って常に構ってほしいわけではないんです。生後約4〜5ヶ月の時期は遊びたがりますが、成長すると、構われることを望まなくなることが多いです。今いる猫たちはまだ幼いのですが、基本的には構うこととは別のことをしているほうが、寄ってきやすいと言われています。コワーキングスペースも用意していて、猫を身近に感じながら読書や作業を行っていただけます。

他にも、ハレとケのコンテンツの一つである「注文の多い誘眠店」にもなる横になってのんびりできる部屋を作っており、そこで猫と自然に添い寝できるようなメニューも準備しています。猫は構おうとしていない人のところに寄っていく傾向があるからです。

〈コンテンツメニュー〉
・猫とマインドフルネス
・猫とお仕事
・猫と読書
・猫とお茶しておしゃべり
・猫とおひるね

ー「注文の多い誘眠店」とは聞き覚えのある名前ですがなんでしょうか?

偉大な大自然と生き物の大切さを風刺した宮沢賢治著『注文の多い料理店』をオマージュした宿泊コンテンツです。建物全体がストーリーを意識しており、様々な注文にこたえて、サウナなどを体験、大自然の中で深い眠りにつくといった内容となっています。

この三好市の環境だからこそ提供できるコンテンツだと考えていて、ぜひ海外の方にも興味を持っていただきたいなと思っています。

また、併設の「ハレとケ珈琲」では、猫とコラボしたパフェやピザを提供しています。これは猫好きさんが立ち寄ってくれたらいいなという想いが込められています。


10周年を機に、社会課題の解決へ貢献

ーハレとケデザイン舎のロゴマークが猫になりましたが、リニューアルの経緯を教えてください!

ハレとケの10周年という節目に猫をモチーフにしてロゴマークのリニューアルを行いました。

この節目に「ハレとケユニバーサル」という事業を立ち上げたのですが、このユニバーサルとは「だれもが」という意味を持っていて、地域課題や社会課題に対してまずは課題と向き合い、経済活動につながる取り組みを行うというものです。そして社会課題への取り組みとして、インバウンド向けにも深い眠りにつけるようなコンテンツ「注文の多い睡眠店」や、保護猫活動などに挑戦をし始め、猫を取り入れたロゴにしました。

これまで「ハレとケユニバーサル」について表現していなかったため、今後は挑戦を表明していきたいと思っています。10周年ということは、10年この三好市にお世話になっているということなので、何かできることがあればと考えた活動です。

一般社団法人まち猫フルネスでは、今年の10月末(予定)から徳島県のガバメントクラウドファンディング(自治体がふるさと納税制度を活用して行うクラウドファンディング)に参加させていただけることになりました。返礼品として徳島県内の伝統工芸品やモノづくり企業などとコラボし、猫が使うものや猫モチーフのグッズを開発しています。

猫を飼っている方や、猫好きの方は、ぜひガバメントクラウドファンディングへの参加をお願いしつつ、お知り合いの方に宣伝していただけると幸いです。


【まち猫フルネス 公式SNS】
・Instagram:https://www.instagram.com/machi.neko0216/
・TikTok:https://www.tiktok.com/@machineko_0216


最後に

今回は三好市のサテライトオフィス内で保護猫活動事業に精力的に取り組んでいる、ハレとケの植本さんにお話を伺いました。

三好市のサテライトオフィスを知っていただくことで三好市にご興味を持っていただき、「三好市企業版ふるさと納税」の寄付に繋がれば幸いです。

ご興味をお持ちいただけたり、ご質問等ございましたら、ぜひ三好市 商工政策課までお気軽にご相談ください。

Webサイト:徳島県三好市「企業版ふるさと納税」について
https://www.miyoshi.i-tokushima.jp/docs/2577874.html


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