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一輪の花に捧げるバラッド


未 来
連 続 し
消 え ゆ く
日 々 の 中 で
忘 却 の 炉 へ と
運 ば れ ぬ よ う に と
誰 に も 悟 ら れ ぬ よ う
胸 中 に 秘 め た 花 が あ る
元 素 よ り も 小 さ な 存 在 に
包 ま れ な が ら 呼 吸 を し 続 け て
死 へ と 向 か っ て 歩 み を 進 め て 行 く
海 の 彼 方 で 私 を 待 つ 人 と 共 に 帰 る 為 に

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追伸

ASKAさんの詩「三角形のバラッド」からインスパイアされて書きました。

『ASKA 書きおろし詩集』に収録されている作品です。

「三角形のバラッド」は並んだ文章が正三角形の形になっていて、視覚的にも面白い作品です。



行数を数えると13行あったので、単純に1字から始まって1文字ずつ増やしていき、最終的に13行で13文字になればいいんだな、と思って書く。
思ったより短いな、と思いつつ書き終わる。
書き終わってから、一応確認しておこうと思いASKAさんの詩を見直したら...

最後の行、17文字ないか?

よく見ると行が進むごとに必ずしも1文字ずつ増えているわけではないらしい。
おそらく、正三角形にするためには13行目に17文字なくてはならないのだろう。
一から書き直し...。指定の文字数に合わせるのが難しかった。


「元素」という言葉は、高村光太郎の「元素智恵子」の影響ですね。こちらも大好きな詩。


ともあれ、ずっと書いてみたかったので書けて嬉しいです。

読んでいただき、ありがとうございます。 良ければまたいらしてください。