かげろう

私は迷いの中で生きている
必要なものほど 不確かで
大切なものほど 目には見えない

手の中の希望は
打ち捨ててしまえば きっと 楽になれる

無知であるということは 眩しい程に幸福なことだろう
それであるのに
いったい 何を知るために
何を得るために

明日 私の心が
打ち砕かれないとは限らない
そんな日々の中でも

いつか 私が焼かれる時
骸の奥底に沈んでいるだろう君のために
未だ希望は捨てられぬ



追伸
何となく書きながら吉野弘氏の「I was born」を思い出したのでこんなタイトルになった。
いつも目的もなく思いついたままに書いているので最後までタイトルに悩む。

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水押
読んでいただき、ありがとうございます。 良ければまたいらしてください。