詩「箱」

僕をここに迎え入れて
君の近くに居たいんだ

この音楽が止むまでに
僕の心が 日常の中に埋没される前に
この手の中の 僅かなものと
さよならをしてしまいたい

記憶はゆっくりと退いて
僕の存在を不確かなものにさせていく

細胞が入れ替わって
僕が 僕だという
君が愛した 僕だという
証が消える前に

どうか僕を迎え入れて
そうすれば 永遠に
永遠に さよならを捨てるよ



追伸
The Smiths「asleep」を聴きながら。


読んでいただき、ありがとうございます。 良ければまたいらしてください。