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時期を待つ大切さ



2020年10月1日にドイツへ入国しました。
最初の予定は3月20日でした。

ところが出発日がドイツロックダウンと重なって旅行者は飛行機に乗れなかったのです。

不意に足を掬われたような出来事で、「なんでこんな事が…」と愕然としました

家を売却したばかりの私は帰る場所も無く空港で途方に暮れました。

もう少し早く出発するにも家の売買契約日が19日でしたからそれまで日本を離れることが出来なかったのです。

とりあえずホテルに帰り、
ドイツ入国が出来るまで住む所を探しました。

そして借りたマンションは
「ドイツ行きがないならここに住みたい」と思っていた場所でした。

毎朝、懐かしい景色を眺め
幼い頃遊んだ公園を散歩しました。

ここから海を見ては「いつか外国へ行ってみたいなぁ」とワクワクしたことを思い出しました。

今思うと、この時期は人生を一度立ち止まり後悔がないか確かめて更に前進するための大切な時間でした。


私は出発直前まで母の世話、家売却や書類整理、ドイツ行きの準備に追われて心の余裕がなかったのです。┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

そして7月に入って
ドイツ入国制限が暖和しました。

ドイツ行きを応援してくださる方から「ドイツは旅行者を入国させている」と情報をもらいました。

しかし、日本のドイツ領事館に問い合わせるとドイツ入国は滞在ビザが必要で旅行者の入国は難しい。

どちらの情報を信じて行動するべきか悩みました。

迷っていた時‥

ふと・・

マンションのプレートナンバーに目が止まりました。

思いもよらない展開で借りたマンションの号数は1001でした。

それで出発日を10月1日に決めました。

それから航空券を予約し
外務省やドイツ領事館の
HPを参考に入国に必要な書類
準備しました。

出発前にPCR検査も受けて
空港に向かいました。

出国チェックでは
「入国できない場合は
自己責任で帰国します」と
確約することで搭乗できました。

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飛行中は機内も静まり返っていてライトも暗く緊張感が漂っています。

軽い食事が運ばれてくる時以外はほとんど寝てました。

到着して出口に向かう乗客はなくほとんどが乗り継ぎ客でした。

パスポートを手にキョロキョロしながら歩いていると入国審査官が私を見つけ「日本人ですね、こっちに来て」と手招きされました。

滞在目的を聞かれて「観光」

滞在場所は「息子の住所」を答えました。

そして審査官がオフィスと電話でやり取りした後すんなりと入国できました。

空港に迎えにきていた息子の顔を見てドイツに来れた嬉しさと安心感で胸が一杯になりました。

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現地の人からはコロナ禍にドイツに来たことを知ると「入国できたなんて奇跡だ!」と口々に言われました。

10月に入国してからすぐに感染者が増加し11月からは制限がかけられ12月以降は再び長いロックダウンが続きます。

息子の話では3月は初めてのロックダウンで街はパニック状態だったそうです。

そう考えると
少し落ち着いてからドイツへ来られて本当にラッキーでした。

【ドイツ入国の裏話】

何がなんでも2020年にドイツ入国したかった理由は…

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