つぶやき(お正月にはやはり…)



 正月3日、ふだん書いているテーマへ戻るにはまだ気分が切り替わらないので、正月の話題をもう少し。

 お正月はお笑い番組を視るのが好きだ。というよりお笑いを見ないとお正月が来た気分にならない。NHKの東西寄席が安定感と恒例感があり好み。マンネリと言えるかもしれないが、そもそも新年を祝う習慣そのものが偉大なマンネリだ。マンネリと伝統は紙一重。安心の中で新年を寿ぐ。いいではないか。

 なぜお正月と言えばお笑いなのか。たぶん子供の頃、お正月のテレビ番組でいちばん枠を撮っていたのがお笑いだったからだろう。東西寄席と相並ぶのは芸能人によるかくし芸大会だった。こちらはお笑いではないが、お笑い的要素とライブ的要素が多々あるという点では、実際の寄席に近いかもしれない。

 首都圏で暮らすようになって本物の寄席を知り通った時期もある。お正月の寄席は格別だがいかんせん人が多い。個人的には、寄席はもっとゆったり楽しみたい。

 落ちがわかっていても、お笑いはやはり楽しい。お腹の底から笑うとすっきりする。周りの人につられて笑うのもいい。笑いの効用はいろいろ言われている。怒るより笑うほうがいいのは言わずもがな。

 令和6年が明けて早々、大きな災害と大きな事故が起きた。犠牲者も多く出ていて、被災者、被害者、そのご家族や関係者など、いまこのとき、悲しい思い、痛みを抱えている人もたくさんいらっしゃることだろう。お笑いなど見る気も起きないかもしれないが、ちょっとしたユーモアででも和んだり癒されたりしてもらえたらと願う。

 誰もが少しでも、笑いの多い一年でありますように。

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